大学概要【2021年度実施分】「ビジネスモデル」をキーワードとした創造的課題解決能力の育成事業

経営学部

「ビジネスモデル」をキーワードとした創造的課題解決能力の育成事業
実施責任者:田代 樹彦

このプログラムでは、産学連携や自治体?地域社会との連携により、現場調査?ヒアリング調査等を実施し、企業や自治体から提起される課題や学生自らが設定する課題を解決するための「ビジネスモデル」の構築に挑戦します。諸制約の中で創意工夫をして創造的に理論を応用?適用して課題を解決し、アイディアを実現していく思考態度や思考能力を育成することを目的としています。

ACTIVITY

FSPでビジネスモデルの違いを体感

2021/11/25

経営学部1年生の2クラス4ゼミを対象に、産学協同での課題解決型?初年次教育プログラム「Future Skills Project(以下FSP)講座」を実施しました。各クラスとも、2つの協力企業から講師を招き、実際の企業の現場で生じ得る課題を提示して頂きます。この2つの協力企業のうち、1社目はB to C企業(企業が一般消費者に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル)、2社目はB to B企業(企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル)になるように構成しています。課題に取り組んだ学生たちは、1社目と2社目のビジネスモデルの違いを体感しながら、学びを深めました。とくに、学生たちとって、日頃から接する機会の多いB to C企業については、そのビジネスモデルに関するイメージも湧きやすいところですが、B to B企業については、あまり馴染みがないことから、そうした企業のビジネスモデルを理解することに苦労していました。今回の取り組みで得た気づきは、今後の学びや取り組みに活かしていけることでしょう。

企業講師の方から課題提示を受ける学生たち

企業講師の方の講評に耳を傾ける学生たち

郊外の商業施設に若い世代を呼び寄せろ

2021/12/13

 経営学部では「学びのコミュニティ創出支援事業(「ビジネスモデル」をキーワードとした創造的課題解決能力の育成事業)」の一環として、ららぽーと愛知東郷との産学協同プロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトでは、ららぽーと愛知東郷へ若者世代を集客するための方法を提案し、実践するところまでを目的としています。経営学部?相川ゼミを中心に、2021年5月に始動した本プロジェクトも半年あまりが経過し、これまでに、ららぽーと愛知東郷の担当者の方と学生との間で打ち合わせを重ねてきました。協議のたびに学生たちのアイディアがブラッシュアップされ、最終的に、若者をターゲットにしたグルメ?フェスを開催する方向でプランが固まりました。現在は、プランの詳細を詰めるために、現地への訪問調査を行ったり、イベント関係者との交渉を開始したりと、春に予定されているイベント開催に向けて、大詰めの段階に入りつつあります。
 参加学生からは、「売上や集客を増やすためには、まずは顧客の目線に立って考えることが大切だと気づいた」、「ららぽーとのビジネスモデルに整合する形でイベントを開催できるよう試行錯誤していきたい」といった声が聞かれ、この取り組みを通じて新しい気づきを得たり、思考を重ねながら取り組んでいる様子がうかがえます。取り組みを進める上で、学生たちは多くの課題に直面していますが、一つ一つの課題にしっかり向き合い、素晴らしいイベントが開催できるよう願っています。

担当者の方との打ち合わせに臨む学生たち

現地で担当者の方に質問する学生たち

イベントの開催会場について協議する学生たち

ビジネスモデル?ワークショップ(BMW)の開催

2021/12/22

参加者の前でプレゼンする学生たち

経営学部では「学びのコミュニティ創出支援事業(「ビジネスモデル」をキーワードとした創造的課題解決能力の育成事業)」の一環として、2021年12月21日3限に、ビジネスモデル?ワークショップ(BMW)を開催しました。このワークショップでは、コメンテーターとして経営学部の教員2名が参加し、経営学部?橋場ゼミを中心とした4チームの学生たちが各チームで考案したビジネスモデルを提案しました。各チームからは、コワーキングスペース、ライブコマース、多文化共生、LGBTQ+といった今の時代のニーズを捉えたビジネスモデルや社会問題に対する解決策が提案され、それぞれ非常に興味深い内容でした。

今回の取り組みに関するアンケートでは、参加学生の多くが、自ら楽しんで学習に取り組むことができる力をはじめ、主体性、実行力、課題発見力等を身に付けることができたと答えています。今後も引き続き、各自の取り組みを深め、更なる飛躍を遂げて欲しいと思います。

他チームの発表に耳を傾ける学生たち

コメンテーター役の教員による講評

商業施設におけるイベントの実践

2022/03/15

 経営学部では「学びのコミュニティ創出支援事業(「ビジネスモデル」をキーワードとした創造的課題解決能力の育成事業)」の一環として、ららぽーと愛知東郷との産学協同プロジェクトに取り組みました。このプロジェクトでは、ららぽーと愛知東郷へ若者世代を集客するための企画立案から実践までを目的とし、経営学部?相川ゼミを中心に、2021年5月から約1年間をかけて取り組みました。商業施設のビジネスモデルにおいて、顧客層の拡大は重要課題の一つといえます。この取り組みの締めくくりとして、2022年2月26(土)?27日(日)に、ららぽーと愛知東郷?1階メインスクエアにて、「SWEETS FES(スウィーツ?フェス)」を開催しました。
 本イベントの開催に向けて、学生たちは、ららぽーと愛知東郷でご担当頂いた方々との打ち合わせを重ねながら、企画立案やアンケート実施、さらには出店交渉などの準備作業を進めてきました。とりわけ出店交渉では、先方を説得することの難しさを痛感しながらも、4つのお店に出店を承諾して頂くことができました。
 当日は、コロナ禍という制約の下ではありましたが、販売開始前からお待ちになっているお客様や、このイベントのために来場されたお客様も多数見受けられました。集客のための特別企画としてダーツゲームを実施するなどの工夫も取り入れ、約900組に上るお客様に商品をお買い上げ頂くことができました。
 イベント自体は無事に終えることができましたが、当初の目的であった「若者世代を呼び寄せる」という点に関しては課題が残るものでした。しかしながら、こうした課題の認識は、参加学生にとって、ビジネスの困難さを知る貴重な機会であり、有益な気づきの一端ともなります。参加学生からは、「今まで顧客目線でしか考えてこなかったことを運営側から考える良い機会になった」、「企画を1つ実現するだけでも、多大な時間と労力が必要になるということを実感した」といった振り返りの声が聞かれます。学生たちには、この1年間の経験、さらには、それに基づく気づきを踏まえ、是非、今後も継続して、学びを深めてもらいたいと思います。

会場の様子1

会場の様子2

会場の様子3

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