理工学部/メカトロニクス工学科学科長からのメッセージ
MESSAGE
家電製品から、ロボット、自動車、医療機器まで,現在の機械装置(システム)は機械工学,電気?電子工学,情報処理技術が密接に連携して機能が実現されています。機械の部品強度や構造に問題があれば動作を安心安全に制御することは困難です。必要な制御入力を電力供給し、センサシステムを構成するためには電気?電子回路設計が必要です。環境に適した高度な動作を実現するには画像処理やAI情報処理も要求されます。個別要素の部分最適化だけでは、全体としてバランスの取れたシステムは構成できません。このように、メカトロニクス技術者は、機械?電気?情報処理を独立した要素技術として学ぶだけではなく、統合したシステムを構造的、俯瞰的視点で捉える力を養う必要があります。
メカトロニクス工学科では、機械?電気?情報処理を融合したシステム構築のため、要素技術から機能設計まで段階的に理解を深めるカリキュラムで教育しています。学部3年生からの「集中演習」から「機能再現演習」、「卒業研究」への流れは、インプット中心(学習)からアウトプット中心(実践)への大きな転換になります。そこでは試行錯誤の連続になると思いますが、学生はこの過程で一番成長していきます。メカトロニクス工学科は大学院進学率も高く、卒業生は機械系製造業を中心に医療機器関係も含め、様々な分野で主要企業への高い就職実績を残しています。
大学は文字通り「学問」をする場所ですが、これは「問いの立て方を学ぶ」、さらには「問いを深める」、「問題意識を磨く」という意味になります。問題意識を深めるには、人との創造的対話や議論が必要不可欠であり、それは一番楽しい時間でもあります。本学科の教員は皆、学生との対話を歓迎していますので、遠慮なく話し掛けて欲しいと思います。
学科長 関山 浩介