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2019/03/06

ものづくり好きで燻製機を開発!

何でも作る祖父ゆずりのDIY魂

理工学部 メカトロニクス工学科3年 中川智貴さん

幼い頃からものづくりに興味があり、中学生の時にたまたま祖父と作った燻製機の奥深さに惹かれ、以後6年間かけて初代自家製燻製機を開発。現在は3台目を開発中という中川さんに、燻製機のどこが魅力だったのか、そしてその使い道や燻製機づくりから得たことなどを教えてもらいました。

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Q自家製燻製機を作ったそうですね。

A

はい、燻製機を最初に手がけたのは中学生の時です。食材を炭火で燻製できる燻製機が完成したのは大学に入学してすぐの頃です。続いて電熱器を使い、自動で温度調整ができる2台目を完成させたのが、その年の冬でした。きっかけは、中学生の時に同居していた祖父が燻製機キットのようなものを購入してきて、一緒に作り始めたことでした。当初は、家にあった七輪を使って燻製しようと思ったのですが、皿に落ちた油で燃え上がってしまい大失敗!そこからは、私がひとりで改良を重ねて、七輪を使って炭火で作れる燻製機が完成するまで6年ぐらいかかりましたね。

Qそこまでこだわって燻製機を完成させたのはなぜですか?

A

もともとものづくりが好きで、きちんとしたものを完成させたかったからです。昔からDIYが得意で、自分の机やテレビ台を作ったリ、庭にある花台の囲いも作りました。さらにオーディオアンプを基盤から作ったりもしました。そんなものづくりのおもしろさを教えてくれたのが、祖父でした。小学生の時に、手近にある材料でささっと虫かごを作ってくれた時に感動しまして。そこからですね。作れるものは何でも作ってみようと思うようになったのです。ただ、ものづくりは好きですが、世の中をあっと言わせるような素晴らしいものを作るというのではなく、どちらかと言うと問題を解決するために何が必要かを考えることが好きなんだと思います。

Qその燻製機でどんなものを作っているのですか?

A

チーズの燻製がメインです。あとベーコンも作りますが、これは仕込んでから1週間ほど冷蔵庫で寝かさなければならないので、手間がかかるんです。他には燻製玉子も作ります。実家の庭で作っているのですが、できたものは大学の友人に配っています。家族はみな下戸だからでしょうか、燻製はあまり好きではないみたいで…。大学の友人は大喜びしてくれます。一度ヒレ肉も燻製にしてみて、パサついた感じにはなりましたが、味はよかったですよ。ビーフジャーキーみたいだと、友人はお酒のあてにしていました。今度は何を作ってくれるのかと楽しみにしている友人も多くいます。ちょっとした人気者ですかね。

Q燻製機作りの魅力は何ですか?

A

まず友人らの反応がおもしろいことです。「なんで燻製なの?」「え!装置も作っているの?」と誰もが驚きます。庭で作っていることも驚かれます。私自身は、もっと美味しく、もっと簡単に作れないかと探究心がくすぐられるところが魅力です。この七輪式を完成させてから、もっと温度管理がしやすいようにと電熱器式のものも作ったのです。こちらは確かに扱いやすいのですが、やはり味は炭火の方が美味しいですね。今はさらに進化させて、3DCADで設計中です。燻製機内の温度をパソコンで管理できるように考えています。燻製機も極めれば面白いですよ。

Q燻製機作りは何かに役立っていますか?

A

実際、何に役立っているかと言われると悩んでしまいますが、強いて言うなら、バーベキューの時は、火起こし名人と、友人らに重宝がられることです。空気の入れ方や温度調整など、コツがわかりますので、効率よく火を点ける方法がわかります。早く食べられて早く帰宅できる。バーベキューの時は喜んでもらっています。あと、おそらく就職活動でも有利になるかなと思っています。どんな人でも燻製機のことを話すと、興味を持ってもらえますから。面接でも印象に残るのでは?と思っています。そのためにも、温度制御ができる新?燻製機を早く完成させなくてはと思っています。

Qその就職活動では、どんな企業を志望していますか?

A

ものづくりに関わりたいので、希望はメーカーですが、商品そのものを作るということよりも、そこに至るまでの技術を開発する方に興味があるので、いわゆる生産技術の仕事に就きたいと思っています。マニュアル通りにやるような仕事はやりたくないというのが正直な思いです。課題を解決するための方法を考え、そのために必要なものを作って、チェックする。PDCAで進めていく仕事がやりたいですね。そして作る商品がニッチなニーズの商品であれば、それもまたおもしろいだろうなと思っています。

Q大发体育官网_澳门游戏网站の魅力を教えてください。

A

外に開かれた大学という点だと思います。「NAGOYA BOOST 10000」というプロジェクトがあります。これは共創によるビジネス創出や、AI?IoT分野における若手人材の育成を目的とした「イノベーター育成?ビジネス創出プログラム」ですが、このプロジェックトに大学が積極的に参加を呼びかけており、サポートしてくれます。他の大学ではあまり見られないことだと思います。チャレンジすることで、企業とも繋がることができます。
私が専攻しているメカトロニクス工学科に関して言えば、教員が世界の第一線で活躍している方が多いということに魅力を感じています。世界最大の電気?電子関係の専門家組織、IEEE(米国電気電子工学協会)会長にアジアから初めて選ばれたのも大发体育官网_澳门游戏网站の先生ですし、素晴らしい技術者が揃っています。こうした先生の話はおもしろいですし、理論だけでなく、今の時代に即したことを教えてもらえます。そんな話の中で、今の研究が、世の中にどう貢献できるかということを常に考えるよう教えられますので、より興味が湧いてきます。
実は、入学時に専攻を決める際、それほど深く考えず、何となくおもしろそうだからという理由で選んだのです。プログラミングに関しては正直苦手分野でしたから。実際入ってから、アナログ電子回路や材料工学、そしてプログラミングは、ものを作るための必要な手段だと知ると、興味が湧いてきました。
まもなく研究室を決めなければならないのですが、いろいろ回って見ていく中で、「コンデンサスピーカー」の研究室に入りたいと思っています。自分なりのコンデンサスピーカーを作りたいと思っていることと、将来的にはロボットに対応したスピーカーを作ってみたいと思っています。

理工学部 メカトロニクス工学科3年 中川智貴さん

小学生の頃からレゴブロックが大好きで、ペーパークラフトで可動するものを自分で考え、工夫して作っていた。自分でゼロからオリジナルのものを考えることが得意で、中高の文化祭でも工作を担当。何か問題を解決するための方法を考えることが好き。大手自動車メーカーで営業担当だった祖父が、ものづくりが得意だったことに大きな影響を受けている。愛西市出身。