トップページ/ニュース 理工学部建築学科の生田准教授の研究室が半田市でワークショップ

セコ道の井戸端に植木鉢を置いた学生、子どもら セコ道の井戸端に植木鉢を置いた学生、子どもら
花吹雪の中で行われた亀崎児童センターでのワークショップ 花吹雪の中で行われた亀崎児童センターでのワークショップ

理工学部建築学科の生田京子准教授研究室の新3年、新4年生が3月31日、半田市亀崎地区の亀崎児童センターで、地元の狭い路地に置くための植木鉢に装飾を施すワークショップを地元の小学生らと実施しました。
本学の「学びのコミュニティ創出支援事業」に採択されたプロジェクトです。活動テーマは「地域のまちづくり活動(地域資源の活用提案)」。亀崎地区を対象に、街並みの魅力発掘と活用提案に取り組みます。

亀崎地区は、江戸時代に海運業で栄え発展してきました。2016年には、亀崎潮干祭の山車行事がユネスコ無形文化遺産「山?鉾?屋台行事」の一つに登録されたため、地域住民はそれを活用し、将来的に居住地区かつ観光地区として再生しようと意気込んでいます。
研究室は、地元の特定非営利活動法人「亀崎まちおこしの会」などと意見交換した結果、「セコ道」と呼ばれる狭い路地が住民を結びつける場になっていることに着目。セコ道に花を植え、育てることを通して住民の交流を促すことを企画しました。

31日は学生11人が参加し、大学であらかじめ作ったコンクリート製植木鉢14個にそれぞれカラフルなタイルを貼る作業などに精を出しました。
4月1日には、植木鉢にパンジーを植え、セコ道の井戸端に置いて出来栄えを確かめました。
リーダーの加藤大稀さん(新4年)は「地元の人たちとの話し合いの過程で、地区の伝統や文化を読み解くことができた。その結果として、地域の『庭』的な存在のセコ道を花で彩ることができた。これが地域の活性化につながり、ワークショップに参加した子どもたちが、セコ道を地域の財産と見てくれたらうれしい」と話しました。

生田准教授は「学生たちは亀崎地区のリサーチから出発し、地域の方々と話し合いを重ねながら、大学生と小学生が植木鉢を作り井戸端に置き、それを周辺住民の方々に水やりなどをして維持していただくというプロジェクトにまとめていきました。街づくりの現場では、常に地域の方々に理解していただき良い協力関係を築いていくことが求められます。ここでその一歩を踏み出すことができたのではないでしょうか」と意義を説明しました。

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