在学生?教職員/ニュース 外国語学部の岩井眞實教授のゼミ生がshakeで演劇を上演
平田オリザ作の戯曲「東京ノート」 3、4年生20人が熱演
shakeを美術館のロビーに見立てて上演
外国語学部の岩井眞實教授(演劇学、近世文学)のゼミ生たちが7月5日、ナゴヤドーム前キャンパスの社会連携ゾーンshakeで、演劇「東京ノート」を上演しました。3、4年生20人が約1時間20分にわたって練習の成果を披露し、観劇した学生や教職員から盛んな拍手を浴びていました。
淡々と語られる会話の断片が社会の断面を浮き彫りに
- 戦火で名画が疎開してきた美術館との設定
- 学芸員やカップル、久しぶりに再会した家族などが登場
「東京ノート」は平田オリザ作の戯曲で、小津安二郎監督の映画「東京物語」をオマージュした作品です。戦火で多数の名画がヨーロッパから疎開してきている都内のある美術館が舞台で、岩井ゼミの公演ではshakeを美術館のロビーに見立て、絵画を画像で流しながら上演しました。
学生たちが演じたのは、久しぶりに再会する家族やきょうだい、カップルや学芸員など、ロビーに一休みしに来ては去っていく人々です。時に同時並行で淡々と語られるその会話の断片は、戦争や平和への思い、世界情勢から家族や個人の悩みまで、さまざまな社会の断面を浮き彫りにしていました。
学生たちは毎週水曜日のゼミの時間を活用して約2カ月間にわたって稽古を積んできました。上演後、岩井教授は「セリフは『大げさな抑揚などはつけず、日常で話す言葉遣いで複雑な世界を表現するように』とアドバイスしていましたが、その通りのいい芝居になりました」と評価していました。
- 時に同時並行で語られる会話
- 終演後、観劇した学生や教職員から大きな拍手