トップページ/ニュース 経営学部の澤田ゼミ生がATグループとコラボして開発したオリジナルのブレンドコーヒーと紙カップデザインの採用案が決定
「過去と未来が交差するコーヒー」を表現したブレンド4案から選考
本学と産学連携に関する包括協定を締結している「株式会社ATグループ」(名古屋市昭和区)と経営学部の澤田慎治准教授のゼミ生25人がコラボして今年6月から開発を進め、同社が展開する愛知トヨタのショールームで提供することになるオリジナルのブレンドコーヒーと紙カップのデザインが12月16日、決定しました。この日、天白キャンパスで行われたゼミで同社の阿部美咲さんが発表しました。
紙カップのデザインは商談で会話のきっかけになることを考えた3案から選ぶ
- 「+α」案を発表する学生たち
- 「+α」案について質問するATグループの担当者
このプロジェクトは協定に基づく連携事業の一環で、ATグループ側は学生のフレッシュな視点を取り入れる目的で、本学側は学生がマーケティングの実践経験を積む場として企画。学生たちはショールームの見学やATグループ側との意見交換、コーヒー鑑定士を講師に招いての基礎知識の習得やオリジナルのカフェオレ作りの体験などを重ねました。
そして、この日までに学生が考えたコーヒーのコンセプト「過去と未来が交差するコーヒー」を表現したブレンドコーヒー4案、商談で会話のきっかけとなることを考えた紙カップのデザイン3案をATグループ側に提案しました。
この日のゼミではまず、コーヒーブレンドや紙カップデザイン以外でコーヒーを通してATグループとお客さんの関係性を築く「+α(プラスアルファ)」の提案を5班がそれぞれ発表。コーヒーに込めた思いやストーリーを伝えるミニタグをカップに付ける案や、来店のハードルを下げるために既存顧客と新規顧客が一緒に気兼ねなくコーヒーを飲みに来ることができる案、お客さんが整備士さんの助けを得ながらコーヒーかすを利用して特製カイロなどを作ることによって両者の関係を深める案などが提示されました。
2025年4月以降にも「THE CROWN 愛知高辻ショールーム」での提供が決定
- 採用が決まったブレンドを考案したチーム「シマ」の学生たち
- 採用された紙カップのデザインを開発した学生たち
続いて、ブレンドコーヒーとカップのデザインを決定したATグループの社内選考会の様子がダイジェスト動画で紹介されました。ブレンドコーヒーは、学生が考えたブレンド4案をATグループの役員の方々などが試飲して投票した結果に、学生たちの投票も加味して、チーム「シマ」が選定した3種の豆とそれぞれの豆の比率を考えたブレンド案に決定。カップのデザインは老若男女問わず親しまれている千鳥格子の柄を用い、そこに隠れ愛知を忍ばせるなどATグループと地域とのつながりをアピールした案に決まりました。
コーヒーの知識を学生たちに指導するなど今回のプロジェクトに協力した「UCCジャパン株式会社」(東京都港区)のコーヒー鑑定士でUCCコーヒーアカデミー東京校講師の土井克朗さんは、決定したブレンドコーヒーについて「フルーティーな香りの中にダークチョコレートのような苦みも共存し、切れのいい後味で終わる」と高く評価していました。
ATグループからは、オリジナルのブレンドコーヒーと紙カップは年明けにも発注して春ごろには納品され、「THE CROWN 愛知高辻ショールーム」で2025年4月以降にも提供されることが決まったほか、オリジナルコーヒーでドリップコーヒーを作り、全店舗で来場者にプレゼントすることも検討を始めたことが発表されました。澤田准教授は「学生たちは貴重な経験をさせていただいた。ここから何を得たかが大切」と呼び掛けていました。
- 採用が決まったブレンドコーヒーを味わう学生たち
- 紙カップのデザイン3案。採用されたのは左端のデザイン
- 採用されたブレンドコーヒーと紙カップのデザインを発表した阿部美咲さん
- 動画で紹介されたATグループの社内選考会の様子