トップページ/ニュース 総合学術研究科 魚住郁子さんに論文博士の学位を授与
左から伊藤康児教授(主査)、魚住郁子さん、小原章裕学長、景山伯春教授(総合学術研究科長)
12月19日(木)天白キャンパス本部棟で、小原章裕学長から魚住郁子(うおずみいくこ)さんへ論文博士(学術)の学位記授与が行われました。
魚住さんは岐阜大学医学部看護学科で准教授をつとめるかたわら、老人保健施設で働く看護職の離職?転職に影響を及ぼすとされる要因についての研究に取り組みました。
一般的にストレスが多いとされる看護の現場。魚住さんは、看護職の職務によるストレスに対処するための重要な心理学的概念として、ストレスコーピングとレジリエンスという概念を活用することが、心の健康を維持し仕事を継続することにつながるとしました。
魚住さんは「看護職を目指す学生のカリキュラムでは、患者の心に寄り添うために必要なことを学びます。しかし、働く側のストレスにはなかなか目が行き届きません。難しいことですが、看護職を対象としたカリキュラムの中にレジリエンスを強化するプログラムを組み入れることができたら、と考えています」と今後の抱負を語りました。
ストレスコーピング??問題解決や感情調整を通じてストレスを管理する方法。
レジリエンス??困難や脅威に直面している状況にうまく適応する能力、過程、結果を含む概念。
学 位 | 博士(学術) |
氏 名 | 魚住 郁子(うおずみ いくこ) |
題 目 |
老人保健施設で働く看護職の就労継続に関する研究 (A study on the turnover intention of the Nursing Staff in Long-tern Care Health Facilities.) |
- 「博士課程を目指す多くの方々の背中を後押しする存在になってくれました。今後の活躍を期待しています」と述べる伊藤康児教授