大学概要おくすり教室2024 -深めよう!薬の正しい知識-
おくすり110番
?地域の方々に対して医薬品及び医療器具(点眼薬?点鼻薬)の使用や一般用医薬品の選択に関する正しい知識を体験実験やクイズ形式の講義、自作ポスターの掲示を通じて習得してもらい、セルフメディケーションのサポートに繋げる。
?クイズ形式の講義や自作ポスターの掲示を通じて使用医薬品や身体情報の管理ツールであるお薬手帳の役割や使用方法の意義を説明して、関心を高めてもらう。
?前年と同様、県外の中高生を対象とした「くすり実験教室」を実践することにより、幅広い年齢層に医薬品の適正使用の知識を提供する。
小学生を対象とした「くすり実験教室」を開催
2024/07/28
Q&A方式の講義の様子
2024年7月28日(日)に尾西生涯学習センター(6階大ホール)にて出前講義として、一般社団法人一宮市薬剤師会、一宮市教育委員会、NPO法人医薬品適正使用推進機構と共催で小学生を対象とした「くすり実験教室」が開催されました。その講座の補助としておくすり110番のメンバーが参加しました。
小学3~6年生までの児童87名とその保護者が「正しいくすりの使い方」をQ&A方式の講義や体験実験を通して学びました。
Q&A方式の講義では薬剤師の問いかけに対し、積極的に挙手をして答える小学生の様子が見られました。体験実験では、「くすりを入れた瞬間溶けてびっくりした!」「ビタミンCの粉を入れると、うがい薬の色がすぐに消えたことが印象に残った。」と非常に興味を示していました。休憩時に希望者を募り、手洗い体験も行いました。多くの小学生が洗い残している部分に気づき、何度も手洗いのやり直しを行なっており、手洗いの重要性の理解につながったのではないかと思います。 今回は、本「くすり実験教室」開催前に、一宮市薬剤師会の薬剤師の方に実験手順の説明や解説を行いました。専門知識のある薬剤師に説明することは、児童に説明する以上に難しかったです。特に実験内容について詳細な情報を求められた際には事前に準備をしていたものの、即座に答えることができなかった場面もあり、もどかしさを感じました。また、手洗い体験では想像以上の参加の希望があり、想定していた時間を超過してしまいました。そのため、次回からは定員を決めて事前に希望者を募る等の対策が必要だと思いました。
くすり実験教室の準備を実施
2024/08/14
体験実験の準備を行うおくすり110番のメンバー
2024年8月14日(水)に大发体育官网_澳门游戏网站サテライトセミナー室にて2024年9月7日(土)に静岡学園中学校?高等学校で実施されるくすり実験教室の準備を実施しました。
今回は体験実験で実施予定のファシール(閉鎖式薬物移送システム)の準備を行い、抗がん剤の調製について改めて理解を深めることができました。これまでの実験内容と異なり、実際に臨床現場で行なっている操作のデモンストレーションを行うことで、薬学に興味を持ってもらえるように工夫しました。より専門的な内容となるので専門用語を避けた平易な言葉での説明を心がけ、準備を行うことができました。
おくすり110番のメンバーも準備する過程において、抗がん剤を調製する際の注意点などについて改めて理解を深めることができました。2024年9月7日(土)に静岡学園中学校?高等学校にて実施されるくすり実験教室では、今回準備したことを基にくすり実験教室を実施する予定です。
「特別講義:大学の薬学部や薬剤師について」「くすり教室:実験講座?薬学生と一緒に学ぼう!?」を開催
2024/09/07
特別講義の様子
2024年9月7日(土)に静岡学園中学校?高等学校(視聴覚室?化学実験室)にて、中?高校生を対象として「特別講義:大学の薬学部や薬剤師について」 「くすり教室:実験講座?薬学生と一緒に学ぼう!?」を開催し、中?高校生28名が参加しました。
特別講義では、「薬学部って何を学ぶところ?」、「薬学部で行う臨床研究」や「薬剤師の役割」について説明しました。その後、なぜ研究が重要なのかについて、くすり教室で行った「くすり」と「食品」との相互作用に関する体験実験を通じて、参加した中?高校生に説明しました。
特別講義に参加した中?高校生からは、「薬剤師は調剤してくすりを渡すだけでなく、患者にくすりの説明をして渡していることが分かりました!」「薬学部って実験がたくさんできて楽しそう!と思うきっかけになりました」などの感想をいただくことができました。体験実験では、昨年から内容を変更し、食品とくすりの相互作用に関する実験や実際の臨床現場において使用されている抗がん剤調製器具のファシールを用いた抗がん剤調製体験を実施しました。体験実験に参加した中?高校生からは、「実際に実験をすることでさらに理解が深まりました」などの感想をいただくことができました。
今回のおくすり教室を通し、おくすり110番のメンバーにとって、中?高校生が持っているくすりに対する疑問や不安を知るきっかけになりました。
NPO法人医薬品適正使用推進機構と共催で16歳以上を対象とした「くすり実験教室」が開催
2024/10/20
くすりの正しい飲み方?使い方に関するQ&A方式の講義の様子
2024年10月20日(日)に知立市図書館にて出前講義としてNPO法人医薬品適正使用推進機構と共催で16歳以上を対象とした「くすり実験教室」が開催されました。その講座の補助としておくすり110番のメンバーが参加しました。参加者19名のほとんどは高齢者であり、「くすりとの上手な付き合い方:くすりの正しい飲み方?使い方」や「くすりの乱用」についてQ&A方式の講義や体験実験を通して学びました。
Q&A方式の講義の際には、「くすりの効果?副作用について」や「くすりの正しい使い方について」の説明をメモを取りながら熱心に聞き、積極的に参加している様子が見られました。「くすりと飲食物の関係」および「くすりの乱用?飲酒」に関わる体験実験では視覚的な変化に興味を示してもらい、教授やおくすり110番のメンバーが説明を施しながら実験を行ったことで、なぜその飲み合わせがよくないのか、くすりの乱用や大量飲酒が身体にどのような影響を与えるのか、などを理解してもらうことができました。
おくすり110番のメンバーは参加者に積極的に参加して内容を理解してもらうためにわかりやすい表現を用いるよう意識するなど、薬剤師として必要なコミュニケーション能力の向上に繋げることができました。今後も様々な年齢層を対象として活動を進めて行きたいと思います。