トップページ/ニュース 吉野彰教授の講義「エネルギー環境材料工学特論1」始まる
コの字形になって講義を聴く大学院生ら
リチウムイオン電池開発の経緯を話す吉野彰教授
リチウムイオン電池の開発者としてノーベル賞の期待がかかる吉野彰大学院理工学研究科教授(70)の講義が4月9日、天白キャンパス共通講義棟東で始まりました。「エネルギー環境材料工学特論1」として、原則月曜日の1時限に開講します(最終は7月17日の火曜日)。
2017年7月の教授就任後、講演で研究の概要を話してきましたが、講義は2018年度から。この日は、理工学研究科電気電子工学専攻の修士課程1年生を中心に24人がコの字形になって聞きました。
吉野教授は「皆さんが世の中に出て、研究開発部門に配属されたことを想定し、私の経験を伝えられたらいい」と、狙いを説明。リチウムイオン電池の仕組みや起電力の大きさ、内部構造、電気自動車の普及で急増する車載用電池の販売量などを分かりやすく説きました。基礎研究、開発研究、事業研究という、製品を市場に出すまでの流れも、自分の経験を交えながら解説しました。
大学院生からは「吉野先生からはマーケット(市場)と研究開発の関係が聞ける」「講義を受けられて光栄」といった感想が上がりました。