移行用/ニュース 外国語学部で「外交講座」 外務省のフィリピン専門家が学生にメッセージ
- 講演する石川義久さん
- 講演を聞いてレポートを書く外国語学部の1年生たち
外務省南東アジア第二課地域調整官の石川義久さん(54)が12月6日、ナゴヤドーム前キャンパスで開催された外交講座で、国際人になるために必要なこと,日本が直面する諸課題などを紹介しました。
外交講座は、外国語学部のアーナンダ?クマーラ学部長の1年生対象の講義「日本とグローバル人材」の一環で開かれました。石川さんは、2003年、在米国日本大使館一等書記官(総務班)、2005年、在フィリピン日本大使館一等書記官(政務班)、2010年、外務省南東アジア第二課課長補佐(フィリピン班長)などを経て、2016年から現職。フィリピン在住通算11年のフィリピン通です。
石川さんは「アジアでの外交経験から大学生へのメッセージ」の題で、天皇皇后両陛下のサイパン訪問(2005年)、フィリピン訪問(2016年),ミンダナオ和平プロセスへの日本の貢献など、これまで関わった仕事を概説。フィリピンでのさまざまなエピソードも交え、常識を疑え、海外留学するなど世界に飛び出せ,歴史に学べ、日本の将来に危機感を抱け、戦略的な思考を磨け、など8つのメッセージを学生たちに送りました。
特に、「外国語能力とコミュニケーション能力とは違う」と指摘し、「相手の話をよく聞き、その人がいると物事がまとまるようなコミュニケーション能力の高い人になってほしい」と期待をかけ、最後に,「愛情豊かな魅力ある人間になってほしい」と滋味深く語りかけました。
学生からは、歴史に学ぶためにはどのような本を読んだらいいのか、日本の将来に危機感を抱き、衰退から免れるためにはどうしたらいいのかという質問が上がりました。