移行用/ニュース 福田敏男教授の紫綬褒章祝賀会 多彩な業績と人脈 研究者、門下生153人が集う
マイクロロボット、バイオロボットの世界的な先駆者で2015年11月に紫綬褒章を受けた理工学部メカトロニクス工学科の福田敏男教授(名古屋大学名誉教授?客員教授)の祝賀会が1月9日、名古屋市西区のホテルナゴヤキャッスルで開かれ、幅広いネットワークを反映し、研究者仲間や門下生ら153人が集いました。
本学理工学部からは、加鳥裕明学部長、大道武生メカトロニクス工学科長、市川明彦同学科准教授らが出席し、加鳥学部長は来賓あいさつで「福田先生は本学にメカトロニクス工学科が設立された2013年に着任され、余人をもって代えがたい人」と賛辞を送りました。
門下生の新井史人名古屋大学大学院工学研究科教授が司会を務めました。冒頭、同じく門下生の長谷川泰久同研究科教授が福田教授の業績を紹介。ロボット工学を先導した功績をはじめ、2000件を超える論文の多さ、博士94人を出した人材育成力などを挙げました。
母校?早稲田大学の先輩にあたる藤江正克同大学理工学術院教授は来賓祝辞の中で「研究と教育がセットでできている人」と福田教授を評しました。公益財団法人栢森(かやもり)情報科学振興財団理事長の栢森雅勝ダイコク電機会長は「20年以上お世話になっていますが、いつも日本にいない印象で、『私の住所は飛行機の中』と言われました」などと話しました。研究者仲間の生田幸士東京大学先端科学技術研究センター教授は「福田先生の功績は、研究や学会のまとめ役もさることながら、『元気がない』とみられる若手に学会の手伝いをさせるなど役割を与えて励ますこと」と、若手研究者への目配りを強調しました。
最後に福田教授は妻美紀(いつよ)さんと一緒に登壇し、お世話になった人への謝辞を次々に述べました。さらに「私は今でも夢をもっています。いつも研究テーマの絵を描いています。もっともっとやりたいことがあります」と、持ち前のエネルギッシュさを存分に示して会を締めくくりました。