移行用/ニュース 名古屋城天守閣整備のタウンミーティング 大学生対象版を本学経済学部生と
- 質問する南さん
- 質問に答える田中主幹
再建から半世紀以上経過した名古屋城天守閣の整備に関する名古屋市主催のタウンミーティングが1月13日、天白キャンパス共通講義棟北N104講義室で開かれ、経済学部の3つの研究室の2、3年生計61人が出席しました。天守閣は江戸幕府を開いた徳川家康の命によって建てられ、1612年に完成。名城の誉れ高く、名古屋人の誇りでもありましたが、1945年5月14日、空襲で焼失しました。1959年に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されましたが、56年以上たってコンクリートの劣化や耐震性の問題などが顕在化しています。河村たかし名古屋市長は目玉施策として木造による再建を打ち出していますが、財政難の折、耐震改修という方法もあり、論議を呼んでいます。市は今後の進め方を検討しており、天守閣の現状と課題などについて市民に説明するタウンミーティングを市内26区で順次開催。2015年12月の熱田区会場で、市民から「将来を担う学生たちの意見を聞いたらどうか」という提案があり、名古屋市立大学や愛知学院大学など7大学の中で最初に本学で開催しました。
本学経済学部の西山賢一教授の研究室は昨年秋、名古屋城観光を考えるため城の前で市民アンケートを実施した縁があり、同研究室の2、3年生が参加。同学部の佐土井有里教授と名和洋人准教授の研究室の学生も加わりました。
はじめに名古屋市市民経済局名古屋城総合事務所の田中考二主幹(事業調整担当)が資料をスクリーンに映して解説。質疑応答では、西山研究室ゼミ長の南明里さん(3年)が木造の安全性と強度、バリアフリーの可能性、工期、財源などを質問しました。田中主幹は建設費が270~400億円にのぼり、財源確保は厳しいことなどを答えました。名和准教授は木造建築を手掛ける技術者の確保、佐土井教授は耐震性について質問。田中主幹はダンパー(緩衝器)を備えるなどして耐震性に問題はないと回答しました。最後に市から学生にアンケートを行い、意見を収集しました。