トップページ/ニュース キャリアセンターが「グローバル時代に生きる」と題した特別セミナーを開催
失敗は成功のためのステップ、摩擦は人を成長させる
- 講師の千賀氏
- 講演の様子
キャリアセンターでは5月9日、天白キャンパス共通講義棟北で「仕事の流儀 グローバル時代に生きる」と題した特別セミナーを開催しました。講師には、元アイシン精機株式会社専務取締役で、現在は一般財団法人石田退三記念財団評議員である千賀哲郎氏を迎え、その豊富な海外駐在歴から得られた経験談を学生ら約80人に講演しました。
千賀氏は、最近の新入社員の弱点として、失敗に弱く、人との摩擦を避ける傾向にあることを挙げ「失敗は成功のためのステップ。挽回の仕方で評価が上がる。摩擦は人を成長させる」と、ポジティブ志向の重要性を説きました。
教育の違いが日米の学生のプレゼンテーション能力の差に
- 学生時代に財務諸表を学ぶ意義を説く千賀氏
また、日米の学生を比較すると米国の学生の方が大人びて見えると率直な感想を述べ、その原因として教育の違いに言及。「『なぜ』の繰り返しで問題意識を育てる、日常的にディベートを行う、とにかく褒める」教育が基本の米国と、「悪いところを矯正する」日本の教育の違いが、社会人になってからのプレゼンテーション能力の差を生んでいると指摘しました。
中東系企業との価格交渉の話題では、理不尽な値下げ交渉に対して、こちらの主張を正当化できる周到な準備で対抗した成功体験から、「どんな交渉も、相手の出方を予想した交渉前の準備で8割は決まる」と教訓を示しました。
自分の意見を持って、恐れずに伝える努力を
最後に、これから社会人になる学生へのメッセージとして「自分の意見を持って、恐れずに伝える努力をしてほしい」と結びました。
参加した学生からは「日本人と外国人の能力の違いが知りたくて参加した。自分から恐れずに発言することを目標にしたい」「人生の先輩からのアドバイスとして参考になった」という声が聞かれました。
なお、このセミナーは5月16日3時限にナゴヤドーム前キャンパス南館DS-102でも開催予定です。