トップページ/ニュース 吉野彰教授が2019年欧州発明家賞を受賞 2015年の飯島澄男終身教授以来
日本人で2人目
ウィーンで開かれた式典で(いずれも欧州特許庁提供)
電気自動車やスマートフォン、パソコンなどの電池に使われている「リチウムイオン電池」の開発者の吉野彰大学院理工学研究科教授(71)が、6月20日、欧州特許庁(European Patent Office、以下、EPO)主催の2019年欧州発明家賞「非ヨーロッパ諸国部門」を受賞しました。
受賞理由は「リチウムイオン電池の発明及び改良」です。6月20日、オーストリアのウィーンで開かれた式典で発表されました。
本学では、カーボンナノチューブの発見者で文化勲章受章者の飯島澄男終身教授、湯田坂雅子特任教授らのグループが2015年、欧州発明家賞「非ヨーロッパ諸国部門」にノミネートされ、日本人で初めて受賞しています。
欧州発明家賞は、創造性と特異な才能により世界中の人の暮らしを向上させた、極めて優れた発明家をたたえる賞で、2006年から毎年、EPOによって授与されます。産業部門、研究部門、中小企業部門、非ヨーロッパ諸国部門と功労賞の5部門と、ポピュラープライズ(人気賞)で構成されます。
小原章裕学長のコメント
- リチウムイオン電池を手にする吉野彰教授
- 本学大学院生に対して「エネルギー環境材料工学特論Ⅰ」を講じる吉野教授
吉野彰教授の2019年欧州発明家賞「非ヨーロッパ諸国部門」受賞の報に接し、心からお祝いします。カーボンナノチューブの発見者、飯島澄男終身教授らのグループが2015年に同部門で受賞して以来の快挙です。本学教員がこのような国際的な賞に浴することを喜ぶとともに、ワンランク上の大学を目指す本学にとって励みとなります。