トップページ/ニュース 河田信名誉教授が『ものづくり生産性革命』を上梓
NCTRとSCCCを提言
『ものづくり生産性革命』を手にする河田信名誉教授
大学院経営学研究科長を務めた河田信(まこと)名誉教授(77)が編著者になり、『ものづくり生産性革命-新たなマネジメント手法の考え方?使い方』を株式会社中央経済社から刊行しました。技術?生産管理と原価管理を横断する問題意識をもつ経営学?経済学者が東京大学で「ものづくり管理会計研究会」をつくって議論した成果を1冊にまとめました。A5判、228ページ、2800円+税。
同研究会は「流れを創(つく)る全体最適経営」を追求。ものづくりの生産性革命を成功させたいという理念の下、「なぜすぐれたトヨタ生産方式(TPS)が普及しないのか」をグローバルに比較、分析しました。ソサエティー5.0を前に「現場、本社、ICTの三位一体の連携プレーに支えられた『流れ創り』を志向する現場指向企業、これが日本企業、特に中小企業のものづくり再興を加速させるキーワードである」とし、そのための具体的指標としてNCTR(正味加工時間比率)とSCCC(サプライチェーン資金循環速度)を提言しています。
河田名誉教授は民間企業勤務時代にトヨタ生産方式と出合って以来、ものづくり経営、特に「本社力とは何か」をライフワークにしています。1999年に本学商学部教授に就き、2012年に経営学部教授で定年退職。2019年7月に一般社団法人SCCC?リアルタイム経営推進協議会をつくり、副理事長を務めます。著書に『ジャスト?イン?タイム経営と社会との調和』(共著)など。