トップページ/ニュース 「失敗を恐れるな」 吉野教授がストックホルムからメッセージ

吉野教授、小原学長、磯前教授が鼎談(ていだん)

王宮の見える部屋で語り合う(左から)小原学長、吉野教授、磯前教授 王宮の見える部屋で語り合う(左から)小原学長、吉野教授、磯前教授
鼎談する(左から)小原学長、吉野教授、磯前教授=ストックホルムのグランドホテルで 鼎談する(左から)小原学長、吉野教授、磯前教授=ストックホルムのグランドホテルで

ノーベル賞の授賞式を翌日に控えた12月9日(現地時間)、化学賞の吉野彰大学院理工学研究科教授は、滞在先のストックホルムのホテルで、小原章裕学長、磯前秀二教授(前研究担当副学長)と鼎談(ていだん)しました。小原学長から本学学生や若い人たちへのメッセージを求められた吉野教授は「失敗を恐れるな」と強調しました。

吉野教授は12月6日から12日までの「ノーベル週間」に合わせてストックホルム入りし、数々の行事をこなしています。現地の学校を訪問して話をする機会もあり、「こちらでも感じますが、失敗を恐れる、リスクを取らないという風潮があるようです」と印象を語りました。しかし、「失敗を恐れず、未来に対して希望をもってやっていく方が得だ」というメッセージを発信しました。

時代の変わり目がチャンス、自分の経験や知識を吸い取って

吉野教授を本学に招へいする橋渡し役を担った磯前教授は、society 5.0といったキーワードを引き合いに時代の変わり目という観点から意見を求めました。吉野教授は「時代が変わるのは、新しいビジネスが生まれるチャンスです。危機感をもって変わり目に対処した企業が残っていく」と指摘しました。

吉野教授はかねがね、学生に向けて、産業界で研究開発をしてきた自分の経験や知識を「吸い取ってほしい」と言っています。小原学長は附属高校を含め、全ての本学の学生、さらには全ての若者に「科学や理科の面白さを伝えてほしい」と要望し、吉野教授は快諾。2018年11月21日に附属高校で講演したのに続き、2020年6月には、附属高校が交流しているタイの高校での講演を予定しているということです。

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