トップページ/受賞 農学研究科の鈴木裕満さんが糸状菌分子生物学研究会若手の会で学生優秀発表賞
受賞者 |
鈴木裕満さん(農学研究科農学専攻修士課程2年、加藤雅士教授?志水元亨准教授研究室) |
受賞名 |
糸状菌分子生物学研究会若手の会第八回ワークショップ 学生優秀発表賞 |
受賞日 |
2020年11月13日 |
受賞テーマ |
Aspergillus nidulans 由来新規ラムノガラクツロナンリアーゼの機能と生理学的役割 |
糸状菌分子生物学研究会若手の会第八回ワークショップにおいて、鈴木さんが、優れた発表を行った学生に贈られる「学生優秀発表賞」を受賞しました。 近年、持続可能な社会に向けて、植物バイオマスの利用が注目されています。植物バイオマスの一種として植物の細胞壁にはラムノガラクツロナンという非常に複雑な構造をした多糖が含まれています。 本研究では、糸状菌(カビ)からラムノガラクツロナンを分解する酵素を発見し、その機能と構造を明らかにしました。これまでに知られているラムノガラクツロナン分解酵素とは類似性がないため、解析が難しく、研究結果が斬新であることから学術的に高い評価を受けました。この酵素を用いることで、バイオ燃料、バイオプラスチックおよび機能性オリゴ等の生産など、未利用植物バイオマスの有効利用につながることが期待されます。 この成果は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)のうち、目標2(食料の安定確保と栄養状態の改善)、7(持続可能なエネルギーの開発)、12(持続可能な生産と消費)、13(気候変動への対策)、14(マイクロプラスチックの低減による海洋の保全)、15(持続可能な陸上資源の利用)の達成に貢献できます。
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