トップページ/ニュース 「学生のためのICT講座」を天白キャンパスで開講
理工学部社会基盤デザイン工学科の3年生が聴講
中部i-Construction研究会(事務局?中部地方整備局施工企画課)による「学生のためのICT講座」が1月8日、天白キャンパス共通講義棟東で開かれました。理工学部社会基盤デザイン工学科石川靖晃教授の「建設施工法」の授業の最終回として開講され、3年生61人が聴講しました。
同整備局は、建設現場の生産性向上?労働力不足対策などとして建設ICTの普及?拡大に努めています。啓発活動として一般社団法人日本建設機械施工協会中部支部の協力のもと、2017年度から大学や高専などで出前講座を開いています。本学では2017、2018、2019年度に続いての開講。2020年度はコロナ禍のため、感染拡大防止に注意しながら開きました。
同整備局企画部施工企画課施工係長の近江朋弘さんは「建設業界を取り巻く話題と最新の建設ICTについて」と題して講演。生産性向上、品質確保、労働者不足などに対応する大きなツールとして建設ICTがあること、それは三次元データを使って測量から施工、完成まで進めるプロセスであることなどを概説しました。現場で導入されているICT建機を紹介しながら安全性向上、作業時間短縮、休日増加などを図っていることを伝えました。
同協会中部支部からは会員企業であるサイテックジャパン株式会社のICT推進企画室長、鈴木勇治さんが「ICTを活用した建設技術」と題して話をしました。同社の横幕果澄さんも登壇し地上型レーザースキャナーと呼ばれるアメリカ製の測量器械を実演し、授業をしている教室の測量結果を三次元映像で示しました。
講座を聞いて、榎本寛大さんは「ICTを使うことで建設業界が3K(きつい、汚い、危険)から脱却できそう。休日も増えればいい」と感想。杉岡菜々美さんは「ヘルメットをかぶって現場作業をすることを敬遠する人でも、事務仕事として業界で働ける」と、女性にとって建設業界で働く選択肢が広がることを期待していました。
3K脱却目指す中部i-Construction研究会の出前講座
- 聴講する3年生たち
- 近江朋弘さん
- 鈴木勇治さん
- 横幕果澄さん(右は地上型レーザースキャナー)