在学生?教職員/受賞 薬学部の柴田真輝さんが第5回日本精神薬学会賞(学生の部)を受賞
受賞者 | 柴田真輝さん(薬学部薬学科6年 病院薬学研究室) |
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受賞名 | 第5回日本精神薬学会賞(学生の部) |
受賞日 | 2021年8月28日 |
受賞テーマ |
治療抵抗性統合失調症薬であるclozapineの早期導入における有効性について |
柴田真輝さんは、現在、治療抵抗性統合失調症に対し唯一有効性が認められている Clozapine(クロザピン)の早期治療導入による有効性について解析するため、統合失調症患者106名を対象にレトロスペクティブに調査を行いました。その結果、治療抵抗性統合失調症の診断からクロザピン治療の導入までの期間が5年未満の早期導入群は、5年以上の導入遅延群と比較して退院から再入院までの日数が有意に延長することが明らかになりました。このとから、治療抵抗性統合失調症と診断されてから、早期にクロザピン治療を開始することで、精神症状の再燃?再発を防ぎ、患者の治療効果を維持できることが示唆されました。本研究で得られた知見は、国内での使用率が著しく低いクロザピン治療を普及する方策を構築するうえで大いに貢献するものと考えられます。
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