トップページ/ニュース 本学自然災害リスク軽減研究センター(NDRR)が防災科学技術に関するオンライン講演会を開催 本学第436回理工談話会と共同開催
全国各地から産官学の研究者や実務者など160人が参加
- 司会の小髙猛司NDRRセンター長
- 基調講演する寺田賢二郎教授
本学自然災害リスク軽減研究センター(NDRR)は、防災科学技術に関するオンライン講演会(本学第436回理工談話会と共同開催)を2022年2月25日夕、ZoomとYouTubeライブストリーミング配信でオンライン開催しました。事前申し込み制とし、本学関係者だけでなく、北は北海道、南は四国?九州まで全国各地から、産官学の研究者や実務者など160人の参加がありました。
講演に先立ち、司会の小髙猛司センター長(理工学部社会基盤デザイン工学科教授)からセンターと東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)との連携研究など今回の講演会実施の経緯を説明。2020年1月に本学と東北大学との連携協定キックオフイベントを開催した直後にコロナ禍となり、イベント開催ができなかったものの、今回の講演会を第1回と位置づけ、今後はオンラインも交えて情報発信していくことが表明されました。併せて、今回のIRIDeSの寺田賢二郎教授の講演は、本学の伝統行事である理工談話会の講演にも位置付けられているとの説明がなされました。
次に、基調講演として、寺田教授が「大域的土砂災害予測と局所的土砂流動シミュレーション」のタイトルで講演されました。この中では、最先端の計算手法による土砂災害予測の試みや今後の展望に関する説明、精緻な計算によって局所的な土砂流動を再現できたこと、実験と結果の比較などを通じた最先端の計算技術についての報告がありました。
続いて、本学とIRIDeSとの連携教員でもある本学理工学部/IRIDeSの溝口敦子教授が「狭窄(きょうさく)部が引き起こす災害現象と河道における流砂現象の重要性」のタイトルでNDRRからの研究報告を行いました。ここでは、狭窄部をキーワードとして、狭窄部を起因とした災害事例を示すとともに、河川の中にある流れ、土砂流動の重要性を示すいくつかの実験結果の報告を行いました。
本学とIRIDeSとの連携教員の溝口敦子教授が研究報告
本講演会は、多数の支援、参加を受け、無事終了しました。ここに御礼申し上げます。
NDRRは、2012年度私立大学戦略的基盤研究形成支援事業として文部科学省に採択された21世紀型自然災害のリスク軽減に関するプロジェクトの実施母体として活動し、2019年10月の東北大学との連携協定を契機に再始動しました。2022年度からは情報発信にも力を入れ、今後も講演会を開催していく予定です。引き続きどうぞよろしくお願いします。
- 寺田賢二郎教授の講演のZoom画面
- 溝口敦子教授の研究報告のZoom画面