在学生?教職員/ニュース 日本社会薬学会?東海支部の講演会を八事キャンパスで開催
本学薬学部OBの薬剤師?瀧藤さんが登壇
講演する瀧藤さん
(左から)稲垣孝行薬学部准教授、瀧藤重道さん、飯田耕太郎薬学部教授
本学薬学部の飯田耕太郎教授が支部長を務める日本社会薬学会?東海支部の第24回講演会が3月4日、八事キャンパスで開催され、薬学部の教員や学生ら35人が参加しました。
講演会のテーマは「地域医療と薬剤師の役割」で、講師としてグラムスキー薬局(名古屋市東区)で管理薬剤師を務める瀧藤重道さん(2006年薬学部卒)を招きました。
瀧藤さんは、地域薬局の新しい価値をつくるプロジェクトとして、感染症の領域で薬局薬剤師が社会に貢献できるように抗生物質の適正使用を外来患者に推進しています。さらに、感染症発症時の抗生物質の使い方に疑問を持ち、「グラム染色」という検査方法を利用して細菌を推定し、適切な抗生物質による処方を医師に提案する取組みを行っています。
瀧藤さんは「保険薬局での抗菌薬適正使用の推進」と題した講演で、「抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性を持つ細菌が世界中で増えており、拡大を防ぐためにも抗菌薬の不適切使用を減らすことが重要です。この観点から医師の処方に対して適切な提案を続けることが薬剤師の役割」と強調しました。 参加者からは、薬剤師の地域医療における実践とその役割について様々な質問があり、時間を超過して質疑応答が行われました。