トップページ/受賞 理工学部の夏目将嗣さんが土木学会中部支部で優秀講演者賞

受賞者

夏目 将嗣さん(理工学部社会基盤デザイン工学科 4年、小髙猛司教授研究室)

受賞名

土木学会中部支部 令和4年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞

受賞日

2023年3月3日

受賞テーマ

熱海土石流災害の起点となった崩壊盛り土の力学特性と崩壊過程の検討

2021年7月3日に熱海市で発生した土石流災害は、起点となった逢初川源頭部に人為的に残置された盛り土が崩壊したことで、通常の自然災害とは異なる性質の災害として注目が集まりました。静岡県では、盛り土崩壊の原因解明を目的として、各種の地盤調査、室内試験並びに数値シミュレーションを1年以上にわたり実施しました。夏目さんは卒業研究の一環として、静岡県の調査活動をサポートするために、崩壊した現場で採取した土を用いて室内実験を実施し、基本的な力学特性を把握するとともに、静岡県が実施した盛り土崩落過程を再現した数値シミュレーションで示された盛り土内部で発生したと想定される吸水軟化現象について、試験室で同じ現象が発生することを実験的に示すことにより、崩壊メカニズムの解明に大きく貢献しました。研究発表会ではそれら一連の精緻な室内試験の結果が高く評価されました。夏目さんは大学院進学され、引き続き浸透時の地盤崩壊メカニズム解明に関する研究に邁進されます。

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