在学生?教職員/ニュース 「杉原千畝と難民に関する研修プログラム」に学生5人が参加
リトアニアとポーランドを巡り、杉原千畝の足跡とユダヤ人難民の歴史に触れる
本学都市情報学部の稲葉千晴教授が責任者を務める「杉原千畝と難民に関する研修プログラム」が8月2~13日の日程で行われ、参加した都市情報学部と人間学部、外国語学部の学生5人がリトアニアとポーランドを巡り、日本語を学ぶ両国の学生たちやウクライナ難民と交流したり、第二次世界大戦中にリトアニアでユダヤ人難民に「命のビザ」を発給した杉原千畝の足跡を訪ねたりして見聞を深めました。
両国の日本語を学ぶ学生たちやウクライナ難民の子供たちと交流も
- ヴィリニュス大学の見学には尾崎哲?駐リトアニア大使(右から3人目)も同行
- ウクライナ難民とその支援の現状を学んだ学習会
研修には杉原千畝ボランティア?ガイドの高校教員らも特別参加し、一行はまずリトアニアの首都ヴィリニュスへ。ヴィリニュス大学や世界遺産の旧市街を見学し、人文学部の学生たちと夕食をともにしました。カウナスでは「杉原記念館」となっている旧日本領事館を訪れて当時の戦況やユダヤ人難民の状況などを学び、リトアニアを去る直前までビザを発給し続けた当時の千畝に思いをはせました。
ポーランドの首都ワルシャワでは、初めにウクライナ難民支援を続けている坂本龍太朗さんを講師に迎えた学習会に臨みました。坂本さんはこれまでの支援内容や「支援疲れ」が広がる状況などを説明し、学生たちに「日本人として何ができるかを考えてください」と呼びかけました。また、同席したウクライナ難民の女の子4人とも交流し、学生たちは「将来は何になりたいですか?」などと質問もしていました。
古都クラクフでは、映画「シンドラーのリスト」の舞台となったホーロー工場を改修した博物館やアウシュビッツの強制収容所を見学しました。研修中にはこのほか、ユダヤ人強制収容所だったカウナスの第九要塞博物館やワルシャワのユダヤ人居住区(隔離地域)跡なども訪れており、学生たちは自ら見て触れることで「ホロコースト」(ナチス?ドイツによるユダヤ人大量虐殺)の実態や歴史を深く学んでいました。
- 研修の合間に観光も。リトアニアのトゥラカイ湖で
- ヴィリニュス大学の学生らと交流
- 杉原記念館の千畝の執務室と机
- カウナスでは、「命のビザ」の原点となったズワルテンダイク?オランダ名誉領事についても学ぶ
- ワルシャワ大学の門の前で記念撮影
- 世界文化遺産のワルシャワ歴史地区を散策
- ポーランドの古都クラクフにあるヴァヴェル城
- シンドラーのホーロー工場跡
- アウシュビッツ収容所
- ビルケナウ収容所