在学生?教職員/ニュース 薬学部生が「一般体操指導員」の資格取得を目指して講習会を受講
住民の健康づくりを担う「健康サポート薬局」で活躍する薬剤師を目指して
本学の薬学部生らを対象にした「公益財団法人日本体操協会公認一般体操指導員養成講習会」が3月4、5日の2日間、八事キャンパスの体育館などで開催されました。座学と実技を通して、受講した学生約50人が資格の取得を目指しながら健康づくりの指導技能のノウハウなどを学びました。
座学と実技で健康運動などの指導技能のノウハウを学ぶ
- 健康づくりに必要な運動や健康サポート薬局について学んだ座学
- 合図の仕方や声の掛け方を学びながら体を動かす
講習会は、地域住民の健康づくりを担う機能を備えた「健康サポート薬局」に勤める薬剤師として必要な健康運動の指導技能を習得し、一般体操指導員の資格を得るために毎年開催しています。薬学部の1、2年で「健康?スポーツ科学理論」「健康スポーツ科学Ⅰ?Ⅱ」を履修した3年生のうちの希望者を対象にしています。
座学では、日本体育大学の荒木達雄名誉教授が体づくりの基礎理論など、本学薬学部の梅田孝教授(健康?スポーツ科学)が健康づくりに必要な運動の種類などを解説。また、梅田教授は健康サポート薬局で行う運動教室について「特別な場所や器具は必要ではなく、与えられた場所でどう工夫して組み立てるかが大切」と説きました。
実技は日本体育大学の伊藤由美子准教授と荒木名誉教授が指導し、伊藤准教授は音楽に合わせて体を動かす運動での指導方法を中心に伝授。始める時の合図や運動中の声の掛け方などについては「『腕を前に』『胸を広げて伸ばします』などと動かす部位や動く方向、動かし方などを大きな声で、スムーズに動かすことができるように」などとアドバイスしました。
荒木名誉教授はバランスボールを使った多彩な運動を学生とともに実践。学生たちはボールに乗ったまま体を左右や前後に動かしたり、ボールを弾ませて落ちる前にくぐったりする運動などに取り組み、懸命に体を動かしていました。荒木名誉教授は「誰でも簡単にできる運動の教え方を、実践を踏まえた方法論で紹介しました」と話していました。
本学の学生や卒業生約500人がすでに資格を取得
最終日の5日に試験があり、合格すると一般体操指導員の認定を得ることができ、梅田教授によるとこれまでに本学の学生や卒業生約500人が資格を得ています。全国の健康サポート薬局は2023年10月現在で約3100カ所と、国が目標とする1万5000カ所の5分の1にとどまっており、制度の広がりに向けて本学の取り組みに期待が高まっています。
- 2人1組で組体操
- バランスボールを使った多彩な運動に取り組む