清井義さん（薬学部薬学科６年、生物物理化学研究室）

日本薬学会第144年会学生優秀発表賞 （ポスター発表の部）

2024年4月23日

分子動力学シミュレーションによるSARS-CoV-2メインプロテアーゼ－ニルマトレルビル複合体の構造的特徴の解析

　日本薬学会第144年会において、生物物理化学研究室（６年）の清井義さんが学生優秀発表賞を受賞しました。ニルマトレルビルは、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の原因となるウイルスSARS-CoV-2の持つタンパク質メインプロテアーゼを阻害する抗ウイルス剤です。このニルマトレルビルに対して耐性を示すウイルスが出現する可能性について、メインプロテアーゼの変異体をコンピュータ上で仮想的に作成してシミュレーションを行うことで検討しました。この研究は耐性ウイルスの出現を実験に先駆けて予測し、そのようなウイルスにも効果を示すような医薬品の開発へとつながることが期待されます。