トップページ/ニュース 【サマープログラム】国際日本学フィールドワーク(京都?奈良)
去る2024年7月6日(土)、7日(日)、サマープログラムの国際日本学フィールドワークとして、京都と奈良を訪問しました(引率教員:鈴村裕輔?外国語学部准教授)。
1日目:清水寺、錦市場、京都国際マンガミュージアム
- 京都国際マンガミュージアムで各年代のマンガ雑誌や単行本を見学する参加者たち
最初の訪問地は京都市の清水寺で、1994年に「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録された場所であり、国宝でもある本堂を見学したり、8世紀末から9世紀初頭に陸奥国胆沢で活動したアテルイとモレの碑が設けられていることを手掛かりに、古代における中央権力の伝播の過程を学んだりしました。
次に訪れたのは錦市場で、平安時代に始まり、長く「京の台所」として親しまれている商店街の活気ある様子を体験しました。
初日最後の訪問先は京都国際マンガミュージアムでした。世界最大級の30万冊のマンガ雑誌や単行本から選び抜かれた5万冊の展示や、マンガの制作にかかる工程の紹介、さらには各国のマンガや日本語から現地の言語に翻訳された作品などのを通して、日本と世界のマンガのあり方を学びました。
- 清水寺周辺を見学する参加者たち
- 錦通りの様子を体験する参加者たち
2日目:伏見稲荷大社、東大寺
第2日目は最初に伏見稲荷大社に行き、全国の稲荷信仰の総本社であり、千本鳥居などで親しまれる場の持つ様子や、京都市内を一望できる稲荷山の様子などを実地で体験しました。
最後の訪問地は奈良市の東大寺で、「奈良の大仏」として親しまれる廬舎那仏像の建立を通して、8世紀半ばにおける仏教による国家の統合や鎮護国家思想や、仏教国としての日本の確立のための努力や中国との関係などについて学びました。
また、奈良公園では参加者たちが目の前にやってくる鹿と交流する一幕もありました。
今回のフィールドトリップを通して、日本を代表する観光地である京都や奈良の古来の文物に直接触れるとともに、現在も絶えず変貌する古都の様子を体験しました。
なお、今回はステューデント?アシスタント(SA)も10名が参加し、サマープログラムの参加者の見学を支援するとともに積極的に交流していました。
- 伏見稲荷大社の千本鳥居を散策する参加者たち
- 奈良公園で鹿と戯れる参加者たち