トップページ/ニュース 経営学部の橋場ゼミが株式会社コメダと産学連携型授業を展開。アルバイト定着施策を同社に提案
経営学部の橋場俊展教授ゼミナールと株式会社コメダが連携し、同社から出された「コメダでアルバイトを続けたくなる新しいアイデアを考えよ」の課題に対する最終発表会が12月10日、天白キャンパス共通講義棟南で実施されました。株式会社コメダからは執行役員で人事総務本部の宇野直樹本部長や執行役員でカスタマーリレーション本部の清水大樹本部長らが参加し、学生3チームからの提案を受けました。
全国にフルサービス型の喫茶店を展開する株式会社コメダは、スタッフ全体の80~90%をアルバイトスタッフが占め、学生アルバイトも多数在籍。現代の学生たちのアルバイトに対する意識を踏まえ、続けたくなる斬新なアイデアを求めて、橋場ゼミ生に課題を出しました。
B班「やりがいと帰属意識」をポイントに提案
- A班の発表の様子
- B班メンバーが質問に答える様子
A班はアンケート調査をもとに、「コミュニケーション機会」の求めている現状を挙げ、解決策として従業員専用アプリ「コメ郎」を提案。コンテンツには、シフトに多く入ることでキャラクターが成長し、ドリンクチケットが無料でもらえる「働いた実績の見える化と報酬制度」や、アルバイトと本部がチャット形式で新商品提案や悩み相談ができる意見箱「コメボイス」などを提案しました。
B班は実際に店舗に足を運び、アンケート以外にも店舗で働くスタッフにもインタビューを敢行。忙しいモーニングの時間帯の人手不足解消と学生の生活習慣改善を狙い、授業前の「朝バイト」を推すことや、ドリンクや調理で優れたスキルを発揮するスタッフを認定するスペシャリスト制度、学生アルバイトがチームでSNSを運用することなどを提案し、「やりがいと帰属意識」を高める策をプレゼンしました。
C班は同社の公式アプリのお客様ポイント制度をアレンジし、出勤するとポイントが貯まり、繁忙期にはポイントがアップする「ポイコメ」を発案。貯まったポイントでドリンク無料やグッズと交換できることで、モチベーションアップを図る案を提示しました。また新商品をアルバイトも試食ができ、感想をボードで紹介する「試食会WEEK」も取り入れ、店舗の活性化に関わるアイデアを提案しました。
- B班が提案したスペシャリスト制度のイメージ
- C班の発表の様子
宇野本部長「学生さんもチーム意識とやりがいを求めていると、大きな気づきを与えてくれた」
それぞれの提案に対して、宇野本部長や清水本部長から質問も相次ぎました。宇野本部長は総評で「今の学生さんは店舗に所属するアルバイトより、スポットワークを好むと思っていたが、全く違っていた。チーム意識があって、やりがいがあるアルバイトを求めていることが分かり、大きな気づきを与えてくれた」とし、「全チームとも活用できるアイデアがあり、今後、検討していきたい」と話し、発表内容の斬新さや実現可能性の観点からコメダ賞をB班に贈りました。
橋場教授は「産学連携型の授業をこれまでも数多く実施してきたが、学生たちがこれほど熱中して精力的に取り組んでくれたことはなかった。コメダさんの手厚いサポートと取り組みやすい課題設定のおかげです」感謝を述べ、産学連携型授業の可能性と教育的効果を実感していました。
- 総評の述べる宇野本部長
- 挨拶する清水本部長
- コメダ賞の賞状を受け取るB班
- 感想を述べる橋場教授