トップページ/ニュース 建築学科の生田研究室が半田市亀崎町の細い路地「せこみち」を活かすワークショップを開催
地元の子どもたち約50人と協働 路地を探索して敷地沿いの草花の名前を命名

理工学部建築学科の生田京子教授の研究室の学生たちが4月、愛知県半田市の衣浦湾に面した港町?亀崎地区の子どもたちとともに、この地区特有の家々の間に迷路のように残る細い路地「せこみち」を巡り、住宅の敷地沿いに飾られたり、生えたりしている草花などの植物に名前を付けて、特別な看板を作るワークショップを実施しました。13日には16個の看板を完成させ、それぞれ軒先に設置しました。
16個の看板を制作 アクリル板に名前と命名理由を貼る
-
「せこみち」を探索する学生と子どもたち
-
ワークショップに参加した子どもたちと学生
生田研究室では2017年から毎年、「亀崎プロジェクト」と題して亀崎地区をフィールドにまちづくりやアートに取り組んでいます。現地に何度も通い、まず亀崎を知ることから始めて、最終的に町おこしを目的とした作品を制作しています。今回は「子どもたちによって名づけられたものが路地にあふれてにぎわいのある空間になり、子どもたちの地域への関心も高まれば」と考え、子どもと協働するワークショップを企画しました。
まず4月2、3、4日の3日間、亀崎児童センターに集まった研究室の学生と子どもたち約50人がせこみちを探索し、「すてきだな」「おもしろいな」などと思った約60のプランターなどの花々やさまざまな植物に名前を付けました。その中から「葉っぱの形が似ている」から「ペンギンのあし」、「猫がうろうろしていた」から「ねこにわ」、「枝が自由に踊っていた」ので「ダンシングウッド」などとユニークな16の名前を選びました。
13日のワークショップは「亀崎町おこしの会」が運営する活動拠点「街かどサロンかめとも」で行い、研究室の学生16人と地元の小中学生5人が参加。クイズ形式で選ばれた名前の発表会を行った後、看板作りをスタート。学生たちが事前に用意した赤や緑、黄色などのアクリル板に子どもたちと学生たちが協力しながら名前と命名した理由の文字のシールを貼り、鉄の棒に取り付けて完成させました。
後日、子どもたちと看板を見て回るツアーを予定
この日はあいにくの荒れた天気のため、看板の設置は学生だけで行いましたが、看板は亀崎地区の伝統の祭「潮干祭」が行われる5月3、4日までは飾られる予定で、研究室では後日、探索に参加した子どもたちと一緒に歩いて看板を見て回るツアーを開催することにしています。4年生の俵山隼輔さんは「『せこみち』の魅力を知らない若い人たちも多く、もったいないと考えました。ワークショップを通して、かつてのように子どもたちの声が聞こえる『せこみち』になり、それぞれの路地に名前がよみがえれば」と話していました。
-
子どもたちが命名した名前をクイズ形式で発表
-
学生と子どもが仲良く看板作り
-
学生と子どもが仲良く看板作り
-
「街かどサロンかめとも」で開催
-
看板を設置する学生
-
雨の中、軒先などに看板を設置
-
看板の設置
-
看板の設置