トップページ/ニュース 外国語学部の宮下ゼミが日本で暮らす難民の故郷の味を学生食堂で提供

ミャンマーのカレー販売と募金活動で難民支援

学生に「チェッタアールヒン」を勧めながら難民がおかれている現状を説明するゼミ生 学生に「チェッタアールヒン」を勧めながら難民がおかれている現状を説明するゼミ生
  • ミャンマーのスパイス煮込み「チェッタアールヒン」 ミャンマーのスパイス煮込み「チェッタアールヒン」

外国語学部の宮下大夢准教授(国際協力?平和構築論)と3年生ゼミ生12人は、認定NPO法人難民支援協会(JAR)と各地の学生が共同で行うプロジェクト「Meal for RefugeesM4R)」を実施し、本学ナゴヤドーム前キャンパスの学食「M Patio(エム パティオ)」の連携協力のもと、1118日、難民の故郷の味を学食でメニューの一つとして提供し、支援を呼びかけました。メニューはミャンマーの鶏肉とジャガイモのスパイス煮込み「チェッタアールヒン」。650円、限定30食で提供され、1時間半で完売しました。当日ゼミ生は難民支援のための募金活動も行い、集まった5,515円は難民支援協会に寄付されました。

食を通して難民問題について知り?伝え?行動する

ミャンマーは20212月に国軍がクーデターを起こしてから4年半以上が経過し内戦が激化。さらに、20253月末に発生した大地震の影響により状況は一層複雑化し、支援を必要とする人が増加しています。

宮下ゼミは学生が中心となり、深刻化する「世界の難民問題について知り?伝え?行動する社会連携実践演習」に取り組んでいます。今年6月には国連UNCHR協会の後援で「大发体育官网_澳门游戏网站難民映画祭パートナーズ上映会2025」を開催。10月には中部地域最大級の「国際交流?国際協力?多文化共生?SDGs」の推進をはかるイベント「ワールド?コラボ?フェスタ2025」に出展し、ミャンマー産コーヒー豆のチャリティ販売を行いました。今回は株式会社LEOCが運営するナゴヤドーム前キャンパスの学食「M Patio」の協力を得て「Meal for Refugees」を実施し、十分認知されていない難民問題を考えていくことや支援の必要性を呼びかけました。

Meal for RefugeesM4R)」は、日本に暮らす難民の故郷の味を学生食堂で提供し、「食」を通じて難民を知る?支える活動。難民支援協会が出版したレシピ本『海を渡った故郷の味』から生まれたプロジェクトで、全国の学生と難民支援協会が共同で実施しています。

「おいしく食べながら難民問題を知り考えてもらうきっかけになれば」

  • 学食「M Patio」で30食を用意 学食「M Patio」で30食を用意

「チェッタアールヒン」は、ミャンマーで広く食べられている有名な煮込み料理。学生食堂で提供しやすいメニューをゼミ生が選び、日本人の口に合う味付けになるようゼミ生と学食「M Patio」のスタッフで話し合い、試食会を通して味を調整したという。

ゼミ生の森部さん(外国語学部3年)は、「ミャンマーはクーデターや自然災害で大変な状況にある。学生がご飯を食べて募金をすることで、深刻化するミャンマーの現状について考え、少しでも支援できることを広く知ってもらえたら」と語りました。

「チェッタアールヒン」を食べた学生は、「初めて食べたけどめちゃくちゃおいしい!」「味に癖があるのかなと思ったけれど、すごく食べやすい」「日本人でもおいしく食べられる味付けでおいしいです」と口々に話していました。

  • おいしく食べて支援に協力 おいしく食べて支援に協力
  • 「日本人に合う味付けでおいしい」と学生 「日本人に合う味付けでおいしい」と学生
  • 学生の呼びかけに募金で支援に協力 学生の呼びかけに募金で支援に協力

カウンター前では、ゼミ生が募金を呼びかけ、昼食を終えた学生や説明を聞いた人たちが募金に応じていました。

  • メディア2社の取材に応じ、今後の展望を熱く語る宮下准教授 メディア2社の取材に応じ、今後の展望を熱く語る宮下准教授

宮下准教授は、「ゼミ生は誰一人取り残されない社会の実現を目指すSDGsや国際協力について学んでいる。難民の問題について自分たちが知るだけでなく、広く他者に伝え、支える活動にも積極的に取り組んでほしい。こうした実践を通じて社会とつながり、学びをさらに深めていけるようサポートしていきたい。国内外を問わず、幅広い社会課題に主体的に向き合い、その経験を支援活動や国際協力へとつなげていってほしい」と力を込めました。

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