大学概要【2018年度実施分】地域のまちづくり活動(地域資源の活用提案)
理工学部
本プログラムでは地域団体?地域住民?行政との連携をとりながら、地域に存在する建築の地域資源としての価値?魅力を発掘する調査研究やワークショップ、その活用の可能性を示すイベントなどを実施する。2018年度も2017年度に引き続き、愛知県半田市亀崎地区を対象とし、街並みの魅力発掘と活用提案にとりくむ。亀崎地区は、江戸時代に海運業で栄え発展して来た町であり、亀崎潮干祭の山車行事がユネスコ無形文化遺産に登録されたため、地域住民はそれを活力に、将来的に居住地区かつ観光地区として再生を推進していこうと取り組んでいる。
関連リンク
ACTIVITY
「カメハチ」ワークショップ
2018/07/19
4月、2日間にわたり半田市亀崎町にて子ども達に「カメハチ」を作ってもらうワークショップを行いました。「カメハチ」とは植木鉢で、「セコ」という亀崎地区の特徴的な路地空間の井戸端に置きます。
セコ道の奥にひっそりとある井戸。その静かで時が止まったかのような魅力に、気づいて欲しい。ハチを作った亀崎小の子ども達にいつまでもこの町への愛着を持って欲しい。という願いを込めて3年生が中心でこの「カメハチ」を企画しました。海辺の町にふさわしく青を中心に鮮やかな色のハチになっています。昨年からの継続活動で、学生達が半年前から亀崎の方々に相談開始し、亀崎まちおこしの会、日本福祉大の池脇先生、建築家の市川様、亀崎児童センターに多くの助力をいただき実施するに至りました。
亀崎にて棧掛祭「ろじうら」イベントの打合せ
2018/10/24
本年も棧掛祭「ろじうら」イベントに亀崎地域大学として出展を行うことになりました。「亀崎地域大学」とは、亀崎地域のまちづくり活動に関わる大学が、まちでの活動や今後のビジョンについて展示を行うものです。名城大メンバーは、まちの空き家を活用した子どもワークショップの企画と、歴史的な景観である「観月亭」跡地の活用計画について展示する予定です。
先日「かめともまちかどサロン」にて、地域に精通されている石川様や、建築家の市川大輔氏、「ろじうら」のイベントに関与されている日本福祉大学の池脇啓太先生にお集まりいただき、打ち合わせを行いました。その後、ワークショップ企画の参考となる空家の見学を行いました。
関連HP: https://rojiura-kamezaki.com/
棧掛祭「ろじうら」に出展
2018/10/30
棧掛祭「ろじうら」イベントに亀崎地域大学として出展を行いました。当日は多くの人で賑わうお祭りの雰囲気の中で、自分達のまちづくりのアイデアを披露しました。歴史的な建造物である「成田家本宅」を会場とし、来場者に模型を触ってもらいながら説明していきました。小さな子どもたちにもボードにコメントを残してもらい、地域の人の率直な感想や、反応を感じることができて、今後の活動の参考と弾みになりました。
関連HP: https://rojiura-kamezaki.com/
「カメハチプロジェクト」の活動がキッズデザイン賞 受賞
2018/12/25
本年の「カメハチプロジェクト」のワークショップが、キッズデザイン賞を受賞しました。
カメハチプロジェクトは大学生が地域住民と子どもたちが関わり合うきっかけとなる仕組みを提供し、子どもたちが作った植木鉢によって、かつての亀崎らしいコミュニティを再びよみがえらせる活動です。
子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門で受賞し、審査員から下記のコメントをいただきました。
「子どもたちが見慣れた風景を、地域の良さとして再認識し、コミュニティの再生につなげようという活動である。大人のコミュニティの場であった井戸端に着目し、子どもたちの創作した植木鉢が触媒となって、地域への気づきと多世代交流へ展開されている。」(受賞サイトより引用: http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_180429)
「亀崎子どもシネマ」のワークショップに向けて準備
2019/01/23
春に実施するワークショップ、「亀崎子どもシネマ」に向けて準備を進めています。
このワークショップは、亀崎の仲町通り沿いの古民家にて開催される予定で、子ども達が町に残る古い住宅の中に入る体験を通して、町の歴史や魅力について理解を深めてもらえればと考え、学生達が主体で企画したものです。「亀崎子どもシネマ」は、子どもとお父さんに参加していただきダンボールで手作りの簡易プロジェクターを作成してもらい、町で撮影してきた写真や映像を投影してもらう活動と、住宅内に映像インスタレーションを行い楽しんでいただく活動の2本立てとなっています。