大学概要【2018年度実施分】学生による高校生環境エッセイコンテストの企画?運営
理工学部
在学生が運営?審査に主体的に関わる第7回大发体育官网_澳门游戏网站理工学部環境創造学科高校生?環境エッセイコンテストを企画?実施する.在学生の環境問題に対する意識向上と文章表現?合意形成に関するコミュニケーション能力の醸成を主要な目的とする.実施内容は,学生によるエッセイコンテストチームの構築,リーフレットの作成と送付,ホームページ等による外部への情報発信と高校生への周知,エッセイの審査と受賞者の表彰を予定している.
ACTIVITY
エッセイコンテストの企画
2018/06/26
環境創造学科では,昨年に引き続き,在学生が企画?審査を主導する高校生?環境エッセイコンテスト(EC)を実施します.環境に関する問題意識を持つ高校生には想いを言葉にして拡げる機会となります.また,参加する在学生には運営や合意形成の過程を通して社会とつながりを深める経験となります.4月に学科内で実行委員を募集したところ,2~4年次の学生8名が意欲的に立候補してくれました.任期は1年ですが,昨年から継続して協力を申し出てくれた学生も含まれています.
5月25日にキックオフミーティングである第1回EC実行委員会を開催しました.自己紹介の際の笑顔や学生同士で向かい合う姿が印象的でした.透明人間にならず,皆で活発に議論を進めてもらえる予感がします.この日は趣旨説明,作業工程?継続課題の確認,役割分担の決定などが議題でした.時間の制約があったので詳細の討論には至りませんでしたが,委員が主体となるという認識を共有できました.ポスター制作の立案?調整役を3年生2名が進んで引き受けてくれました.彼らはその後,時間をかけてプレゼンテーションツールを駆使して複数案の検討を重ねたようです.この議論には2年生2名も協力してくれました.
第2回EC実行委員会(6月14日)では,はじめにポスター案に関する意見交換を行いました.エッセイに関する情報の追加,QRコードの作成?添付,独自の素材提供など,主担当者から潜在的な応募者を惹きつけるための工夫について説明があり,議論の後,すべて採用されました.デザインについては検討に時間がかかりましたが,バランスを取りながら学生同士で対話し,よりよいものになったと思われます.また,昨年度までの課題を踏まえつつ応募者数増加の方策についても議論がなされました.ポスター配布先の大幅増加(2.3倍),教員による個別の周知活動,オープンキャンパスでの資料配布,公募サイト活用の検討,周知時期の早期化などの提案があり,これらを実行することが決まりました.
EC実行委員の協力を得て,改訂した応募要項とポスター等を用意し,6月25日に大量の資料を発送することができました.同時にEC専用ホームページにて応募を開始しました.幾つかの新しい試みが実現し,情報展開を年々少しずつ早めることに成功しています.今後はより多くの学びにつなげるため,オープンキャンパスや学内ホームページ等を活用して周知活動を推進します.
(文責:広瀬)
コンテストの審査
2018/10/12
環境創造学科では7年前から高校生環境エッセイコンテスト(以下,EC)を開催しており,学びのコミュニティの拡大に努めています.ここでは公募開始(6月下旬)以降のECの周知活動や審査の状況について報告いたします.
在学生から成るEC実行委員会が企画?審査の主担当となってから2年目となり,応募の増加に対する意識が高まりました.今年は,ポスター配布の強化や公募サイトの活用によって情報伝達の早期化?拡大を図り,高校生や高校関係者に直接声をかける機会を増やすなど,より多くの方とつながる工夫をした結果,過去2番目に多い応募件数となりました.応募状況を見ると,継続効果も認められましたが,新たな試みの幾つかが有効であったようです.
審査は採点表や過去の受賞作品等を参考にして行っています.昨年同様,入賞の可否等の最終判断はEC実行委員に委ねられますが,採点はEC実行委員,全教員,同窓会組織(環境会)会長が担当しています.応募締め切り後,剽窃等をチェックし,匿名扱いとした応募作品と採点表を展開して,まずは個別評価を行いました.EC実行委員は評価項目を事前に検討し,第3回EC実行委員会(9月18日)を開催して,対策に対する効果の分析,審査手順の確認等を行い,選考に際して各自に求められる役割を確認しました.
審査は第4回EC実行委員会(10月1日)にて行われました.作品数が多く,委員の時間上の制約もあり,集計した20名の意見が多様であったことから,評価の軸を共有し,複数の考えをきびきびとまとめていく作業が求められました.応募作品はいずれも思考の流れを感じさせる中身の濃い作品であり,当初の入賞の可否に関する判断基準は様々でした.消極的な選択を避けるため,最小限のファシリテーター役として教員側のEC担当者(広瀬)が臨席しましたが,審査では教員の意見を丸飲みすることもなく,少数の主張の根底にある考え方も尊重しており,懸念は杞憂でした.司会進行役を中心として多面的で前進的な議論がなされ,適切な合意形成の過程を踏んだ話し合いであったと思います.魅力を感じた点や表現上の課題,相対的なレベル等について,委員会としての判断の拠り所を見出すことができており,最終的には納得感のある結果となったと言えます.東海地域賞の位置づけなどには彼らのこだわりが感じられました.審査を通して,委員が幾つもの素晴らしい高校生の想いや行動を知り,より多くの方に伝えたいと感じたことは重要な成果です.EC実行委員の数名は表彰式で講評を担当します.環境に関心を持つ理系学生として,ECの目的に適合した視点から入賞作品の価値を述べることが期待されます.
(文責:広瀬)
表彰
2019/01/16
環境創造学科で行っている第8回高校生環境エッセイコンテスト(以下,EC)に関する3回目の活動報告をします.
厳正な審査が行われ,最終的に3件が受賞しました.受賞作品はEC特設ホームページ (http://env.meijo-u.ac.jp/labs/rk001/essay/index.html)にて公開しています.環境に関する活動を通して見出した力強い想い,読み手を惹き込むバランスのよい主張のあるエッセイが選ばれています.実行委員一同,多くの方に読んでいただくことを願っています.表彰式は例年11月上旬に行っていますが,残念ながら予定日の受賞者の都合がつかず,今回は開催されませんでした.表彰を行う際の対話は双方の視界を拡げる貴重な機会となるので,日程調整に柔軟性をもたせることを次年度の課題として引き継ぎます.
今年度のEC実行委員会の締め括りとして,アンケート実施および最後の会合(1月9日)開催を通して,新たに導入した試みの結果を振り返り,来年度に向けた改善策を検討しました.資料送付先の工夫や実行委員会の運用方法の改善につながる具体的な提案があり,一期あるいは二期だけでしたが,本企画を担う主体として関与していたという意識が表れていました.多くのアンケート回答には面白かったという声が書かれており,何よりの感想であると思います.また,本コンテストに社会的?学術的な価値を見出し,言葉を捻りだしながら協働促進に努めていたことが窺えるコメントも多く,世話役の教員も改めて気づくことが幾つもありました.追求する力の尊さ,文章表現における読み手への配慮,複数名でものごとを行う難しさと重要性の理解など,参加学生にとって改めて学ぶ機会のひとつとなったことと思います.
本サイトの活動報告を高校の先生も読んでいらっしゃると伺いました.また,高校で表彰披露を実施する旨の連絡をいただきました.今年は学びの機会を拡げる様々なつながりがあり,今後も学内外で環境に関心が高まるような仕組みを提供していきたいと考えています.
(文責:広瀬)