MS-26のこの取組みでは、「宿泊施設を活用した地域まちづくり」の先進モデルとして、岐阜県美濃市を位置づけ、継続的にこの諸活動に関わっている。
この取り組みを行っているのが「みのまちや（株）」であり、彼らと地元の建築家の協力を得て、昨年度は１つの空き家に対して３パターンの提案を行った。（昨年度の取組みを参照）
本年度は更に２つの空き家への活用提案を目標として、活動を行った。
6/18?19はその第1ステップとして、研究室の新メンバーも加わり、実際の宿泊施設（分散型ホテル）の宿泊体験と共に、重伝建地区の空き家の状況を確認した。

8/7は第２ステップとして、現地の専門家に紹介してもらった改修提案をさせていただける住宅を、内部空間の様子、および周辺道路との関係などを見て回った。
内部の保存状況はどうか、この空間ではどんな用途が可能か？ 前面道路にはどのような表情となりそうか？ 一つ一つイメージしながら、住宅を巡った。

9/24は第３ステップとして、改修提案の候補となる空き家を選定ののち、建築家の指導を受けながら実測を行った。
候補住宅の１つは元銭湯。銭湯として復活？ 別用途として活用？ 提案の選択の幅は広い。
もう一つの候補住宅は一般的な町家だが、既に内部は一部間仕切りが取り払われ大空間に。この空間を生かす用途は何か？
共に、提案力が求められる！

10/29は第４ステップとして、改修の素案を持参?提示し、現地の建築家の指導を受ける。
今このまちにない機能を考えるべきこと、既存住宅の空間の特性の生かし方など、町家改修を多く手掛けた建築家ならではアドバイスを受ける。
また既に施工された事例を視察し、具体的な改修の手法や空間の見せ方などを学んだ。