大学概要【2024年度実施分】全日本学生室内飛行ロボットコンテスト機体製作を通したPBL
理工学部
本取組では全日本学生室内飛行ロボットコンテストへの出場を目的として, 講義科目で得た航空工学や流体力学に関する学問的知識を基盤とした学生独自設計による飛行機(ラジコン操作)の機体を製作し, 全国の大学?工業専門学校生と競い, 交流することにより社会性を磨き, 知識をモノづくりに活かす実感的モノ作りの喜びと, チームワークを通したコミュニケーション能力の体得を目指します.
ACTIVITY
第20回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト参加に向けた取り組み紹介
2024/11/22
会場として使われた体育館の様子と見学したチームのメンバー達
令和6年9月21日~23日の三日間にわたり第20回全日本学生室内飛行ロボットコンテストが開催されました。今回の大会ではエントリーチーム数が非常に多く、大会日程に収まる参加チームに絞られることからそれだけ参加するための審査も厳しくなることが予想されました。
今年は昨年と同じく、マルチコプター部門へのエントリーを行い、4月から8月まで機体製作に取り組んできました。コンテストの審査は書類審査と飛行動画の提出の2段階になりますが、機体の完成度は高く飛行動画に関しては問題なく提出できる予定となっておりました。しかし、製作したドローン機体の制御理論に関する審査書類の記述に関して大会側から専門的な質問と修正要求などがあり、回答期限までの十分な回答が出来なかったため、惜しくも書類審査を通過できませんでした。これまで数年に渡り連続出場を果たしてきたこともあり、理論的な詰めの甘さが露呈してしまいましたが、良い経験になりました。
次年度の出場に向け、大会を実際に見学したところ、センサによる補助や自動制御により、参加チームのレベルが上がり、決勝に進むための得点が高くなっていました。本学チームが目標としている決勝戦突破を達成するために、センサや自動制御の技術を向上させ、ミッションを正確かつ短時間でクリアする必要があることを把握できました。来年度の大会に向けて自動制御理論などを学び直しつつ機体製作を開始します。
第20回全日本学生室内飛行ロボットコンテストにおけるマルチコプター部門へのエントリーと製作したドローン機体の紹介
2024/11/22
令和6年9月21日~23日に東京都大田区の日本工学院専門学校で開催された第20回全日本学生室内飛行ロボットコンテストに向けて、マルチコプター部門への参加のため、ドローン機体を製作しました。
大会協賛企業の一つであるオートデスク社提供のFusion360という3D CADを用いてドローンのアーム、スキッド、プロペラガード、投下装置等を設計しました。また、昨年のコンテスト参加機体は、プレート(プロペラ)が3段構造になっていたのですが、今年の機体は2段構造にすることで重さを349gから319gまで軽量化することができ、バッテリーの消費電力を抑え、飛行時間を長くすることに成功しました。加えて、脚と脚の間隔を広くすることで着陸する時の安定性を高めることができました。
今回の大会には残念ながら出場はできませんでしたが、今年も性能改善したドローン機体は完成することができました。後は安定した飛行だけでなく、大会ルールに則ったミッション(飛行中に行うべき各種の要件)をクリアするためセンサなどの作動原理などの理解を深めることが次年度の出場に必要になりますので、次年度も活動できるメンバーを中心に引き続き活動していきます。
また、次年度は、飛行機タイプの機体製作にも久々に取り組む方針がメンバー内で決まりましたので、ドローンとは異なる飛行力学の理解を開始し、機体設計に取り組む準備を進めています。