大学概要【2025年度実施分】写真と映像を用いたフィールドワーク実践プログラム
外国語学部
本プログラムは、フィールドワークを通じて、実践的コミュニケーションを高め、地域の学びを深化させ、画像や動画のデータを効果的に活用する技術を修得するプログラムである。「基礎演習II~IV」、「ゼミナールI~IV」、「国際フィールドワークII(非英語圏)」などの授業に関連して実施したフィールドワークの過程を、テキスト情報だけでなく、写真やビデオで記録?編集し、視覚情報を通じて学修を発展させることを目指す。
ACTIVITY
野外民族博物館リトルワールドでの文化人類学フィールドワーク
2025/06/17
2025年6月8日に授業「ゼミナールⅠ」(担当:津村)の受講生11名が野外民族博物館リトルワールドにてフィールドワークを実施した。
リトルワールドでは、学生が4つのグループに分かれ、グループ課題「モノから読み解く世界の家屋」および個人課題「モノから読み解く地域論理」に向けたフィールド調査を行い、写真撮影と情報収集を行った。各グループは独自のテーマを設定し、それぞれ「かまど」「門扉」「護符」「台所」について情報収集を行った。屋内博物館の豊富な展示物や売店で販売されている小物類なども調査対象とした。
今回収集したデータをまとめて、2週間後にグループごとにQuiz形式のプレゼンテーションを実施する予定である。
知立市との協働プロジェクトで、外国ルーツの店の動画広報
2025/11/04
2025年10月7日から11月4日にかけて授業「基礎演習II」(担当:津村?宮下)において受講生27名が知立市との協働プロジェクトに挑戦した。
10月7日に知立市企画政策課の職員の方から市の多文化共生の状況の説明をうかがい、課題を出していただいた。今年度の課題は「知立市の外国ルーツのお店の情報をインスタで発信しよう」である。
学生は6チームに分かれ、ブラジル料理店、ベトナム食材店、フィリピン料理店などそれぞれ取材先を決めて、アポイントメントを取り、チームごとに現地取材を試みた。
11月4日には取材データをまとめて、PowerPointと1?2分程度の動画でプレゼンテーションを行い、知立市職員の方にご講評をいただいた。取材での先方とのやりとりや、他のお客さんの様子など、現地を訪れないとわからない情報を交えながらの発表は臨場感に溢れ、内容も濃いものとなった。
京都市での宗教文化をめぐるフィールドワーク
2025/11/17
2025年11月15日に授業「ゼミナールII」(担当:津村)の受講生11名が京都市にて宗教文化についてのフィールドワークを実施した。
千本稲荷や重軽石の祈願で知られる伏見稲荷大社小野篁が冥界を往来したとされる井戸のある六道珍皇寺、縁切り祈願で有名な安井金毘羅宮、子育て幽霊伝承のみなとや幽霊子育飴本舗などをめぐって、祈願の様子などを体験しながら見学した。さらに京都市北側に移動して、丑の刻参り発祥の地とされる貴船神社、天狗伝説があり護法魔王尊を本尊とする鞍馬寺を見学した。古代から現代まで引き継がれる異界をめぐる信仰が現代日本の観光文化の中どのように実践されているかを学習した。
昨年度にも増して外国人観光客が多く、オーバーツーリズムの現状も参与観察することができた。今後は収集した画像データをまとめて、報告書を制作する予定である。





