過去の取り組み/大学院教育改善プロジェクト2011年度 大学院教育改善プロジェクト

2011年度 大学院教育改善プロジェクト

2011年度 大学院教育改善プロジェクト推進課題一覧

経営学研究科

東アジアにおける企業経営の実態調査にもとづく大学院教育改善

本プロジェクトは、(1)中央教育審議会答申『国際的に魅力ある大学院教育の構築』を念頭にするとともに、(2)2007年度以降に本研究科で実施した「大学院教育事業」を引き継ぎ、東アジアにおける企業経営の実態調査を通じて留学生が大半を占める本大学院の教育改善を図ることにある。具体的には留学生の母国である中国?台湾?韓国?ベトナムなど東アジアの企業経営と日本企業の経営とを比較研究するために、院生?教員チームで訪問し工場見学?経営者へのインタビュー等により、経営戦略、経営管理や人材育成について実地調査を行い、こうしたフィールドワークにより幅広い知識と研究能力を有する人材を育成し大学院教育の向上を図る。

都市情報学研究科

アジア経済圏での知の統合を先取りする日中韓の短期交換留学制度の確立

本取り組みは、アジアにおける学術交流協定校との間で短期間の交換留学制度を確立し、この制度に本研究科の学生を参加させることによって修士課程および博士課程の長期留学へ誘導する試みである。本取り組みでは、これまでに本研究科の学生を送り出した実績のある韓国?全南大学校とこれから送り出す予定のある中国の大学と提携し、夏休み期間を利用した一週間程度の短期交換留学プログラム『サマースクール』を開催し、当方の学生の送り出しと先方の学生の受け入れを行うものである。
この短期交換留学プログラムは、大枠で統一されたものとする。本研究科で開催するサマースクールでは、基礎部門の科目『異文化コミュニケーション』から専門部門の科目『サービスサイエンス』までを配置し、留学予定の学生のみならず一般の在学生にも参加を募る予定である。また、使用言語は英語と現地語とする。

理工学研究科

デバイスシミュレータと実験を組み合わせた量子エレクトロニクス実感教育

近年、結晶成長技術やプロセス技術の発展に伴い、ナノ構造?量子エレクトロニクス技術が急速に進歩してきている。これらの開拓には、デバイスシミュレータと実験を組み合わせることによって、最適化を進めるという手法が行われているが、それに対応できるような技術者?研究者の需要が急速に高まりつつある。本大学院教育改善プロジェクトでは、そのような現状を鑑み、本予算で導入予定のデバイスシミュレータによるシミュレーションと本学が有している有機金属気相成長法装置等の最先端結晶成長装置や、ナノインプリント、EB露光装置、さらにはICPエッチング装置などの最先端プロセス装置による実験を組み合わせた実感可能な教育を実践する。

社学融合教育の継続的改善(大学院教育実質化試行の具現化)

本取り組みでは、大学院教育実質化の試行として、学生?教員?社会人がその特性を生かして学びあう教育(社学融合教育)のカリキュラム開発を継続的に実践するものである。体系化された授業によって、11人の学生がプログラムを履修修了し、その成果として、それぞれが掲げた課題を解決できたといえる。さらに、昨年度の修了生の就職は極めて良好であり、社学教育への評価は浸透し始めてきた。

農学研究科

フィールド活動の充実による各特別実験の改善

農学研究科が取り組むべき課題である「生命」「食料」「環境」「自然」に対してアプローチするためには、実験室内での調査?研究のみでは達成度が極めて不十分である。そこで、本プロジェクトでは、各専修コースに配列してある特別実験の改善により、多様な生物資源の有効利用、生命現象および生物と人と自然との調和のとれた環境の創出について、高度な研究能力?専門技術を培う。具体的には、フィールド活動を行う学生のサポート、ならびにフィールド調査によって採集した生物等標本の処理技術の改善により、積極的にフィールド活動を展開できる環境を整える。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ