大学概要【2018年度実施分】文章基礎力トレーニング?プログラム

法学部

文章基礎力トレーニング?プログラム
実施責任者:伊川 正樹

本年度も昨年度に引き続き、前後期に1回ずつ、講義の中で学生に小論文課題に取り組ませ、答案を業者が添削した内容を踏まえて、文章基礎力の養成に必要な解説を行います。大教室での概要の説明に加えて、簡単な課題に取り組ませますが、その際、学生自身に考えさせる機会を提供し、その様子を報告します。また、希望者を対象に、少人数での文章基礎力アップに向けた勉強会を実施する予定で、その様子も紹介することとします。

ACTIVITY

第1回文章作成講習会(6/21)

2019/01/25

 「レポートなどの文章を書くのが苦手だ」「もっと良い文章が書けるようになりたい」という学生対象に、文章作成講習会を開催しました。1年生を中心に、上級生も加わって、50人ほどの学生が参加しました。
 仁井田准教授からいくつかの文章が提示され、どれがよい文章といえるかをグループで検討し、評価しました。それに続いて、法学部の教員同士で、これらの文章をどう評価するかが話し合われ、教員が文章のどのような箇所を見ているのか、どのように評価しているのかというポイントが紹介されました。そのうえで、仁井田准教授から、良い文章を書くためには「書くための準備をすること」が大事だという解説がされました。
 参加した学生は、良い文章を見分けるポイントがわかり、どのような点に気を付けて文章を書けばよいかがつかめた様子でした。

松本教授(右)のアドバイスを受けながら、学生同士で課題の文章を検討

仁井田准教授(左)と伊川教授(右)による文章解説

第1回小論文講評会(7/20)

2019/01/29

 1年生を主な対象とした小論文講評会が7月20日に実施されました。
 まず仁井田准教授から、添削された小論文の答案にもとづいて、良かった点、改善すべき点についての解説がありました。その上で課題が出され、自分たちであればこの文章をどのように評価するかについて、学生同士が話し合って検討を行いました。
 学生からは、「大学生にふさわしい文章表現や表記の仕方について確認することができてよかった」という声がありました。

仁井田准教授による解説

課題を検討する学生たち

第1回初年次教育研究会(10/18)

2019/01/29

 本プログラムで実施した小論文の添削結果と事後指導の内容について、法学部の教員間で情報を共有し、よりよい指導のあり方を模索することを目的とした初年次教育研究会を、10月18日に開催しました。
 冒頭において、本プログラムを実施した結果、文章表現力や表記力に向上が見られたということが法学部情報分析委員会の分析によって明らかにされました。他方、構成力や思考力は依然として伸び悩んでいるという指摘もなされました。
 こうした報告を受け、初年次教育や本プログラムのあり方などについて、多岐にわたって議論を交わしました。

情報分析委員会によるデータ分析の説明

課題を検討する教職員

第2回小論文講評会(1/11)

2019/01/29

 前期に引き続き、1年生を主な対象とした第2回小論文講評会が1月11日に実施されました。
 まず仁井田准教授から、第1回の小論文と比較して、改善された点とさらなる改善が求められる点についての解説がありました。その上で論述において陥りやすいミスを取り上げた課題が出され、自分たちであればこの文章をどのように評価するかについて、学生同士が話し合って検討を行いました。
 最後に、松本教授と仁井田准教授による検討と解説が行われました。学生たちはよりよい文章のあり方についての知識を深めることができたようでした。

仁井田准教授による解説

松本教授(左)と仁井田准教授(右)の検討に耳を傾ける学生たち

第2回初年次教育研究会

2019/03/04

 本プログラムを総括し、今後の課題を明確にすることを目的とした初年次教育研究会を、2月20日に開催しました。
 法学部情報分析委員会の分析によって、日本語表記を整えるという意味での文章基礎力は、本プログラムによって向上していることが確認されました。他方で、論理的思考力の向上に関しては十分な効果が出ているとは言いがたいことも示されました。
 これを受け、次の段階である論理的思考力の向上を図るためにはどうすればよいのかについて、多岐にわたって議論が交わされました。その成果は、次年度にむけての取り組みに生かされることになるでしょう。

情報分析委員会の分析に耳を傾ける教職員

課題を検討する教職員

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ