理工学部/交通機械工学科学びのポイント
学びのポイント
交通機械のメカニズムからITS(高度道路交通システム)まで
機械工学の基礎を修得後、自動車?航空機?鉄道など交通機械のメカニズムを学び、さらにはITS技術まで、乗り物に関する様々な知識と技術を学びます。
実験実習を取り入れた、見て触れて創り考える4年間
実験実習を重視した「実感教育」を積極的に取り入れ、実践課題を意識した教育を展開。課外活動フォーミュラカーや省エネカーの製作など、学生自身の興味をカタチにすることができます。
機械技術が必要となるあらゆる分野で活躍
交通関連企業はもちろん、情報?環境?医療関連企業など、機械技術が必要となるあらゆる分野への就職が可能です。また、学部と大学院の一体化による高度な研究指導を展開し、多数の大学院進学者を輩出しています。
「交通機械」を通して社会に貢献できる機械技術者を育成
自動車、航空機、鉄道車両など、いわゆる交通機械は、科学技術の発展によって、年々進化し、極めて高い機能を持つようになりました。このような高機能化は、個々の機械技術の発達に加え、電気?電子や情報通信技術などの融合によるもので、このような機械のシステム化が、交通機械を含むさまざまな機械の発展に繋がっています。
このような背景の中、社会(企業)では、機械の個々の要素について研究?開発を行う深い専門知識と、新技術や従来技術を複合的に組み合わせた機械システムを構築し、機能性の高い商品の開発?設計のできる創造性豊かな人材が求められています。また、自動車、航空機、鉄道車両などの交通機械は、われわれの身近にあって利便性の高い一方、人命に深く関わっており、安全や環境、さらには福祉などに考慮した「ものづくり」が求められています。
交通機械工学科では、このような社会ニーズのもと、機械工学の基礎学力を備え、さまざまな実課題に対して、社会や環境への影響を配慮しつつ、論理的思考や創造性を駆使して機械システムを構築できる技術者を育成します。すなわち、「交通機械」を通して社会に貢献できる機械技術者を育成します。
主な卒業研究の事例
- 自動衝突回避による車両挙動シミュレーション
- 無人走行車両の誘導制御システムの開発
- 車両運動のドライバーに与える心理的影響
- デルタ翼後流における翼端渦の挙動
- フライホイール動力計での省エネカー燃費測定
- ビスマス層状構造セラミックスの合成と圧電体特性に関する研究
- 有限要素法による接着構造の大変形解析
- 構造運動体に関する衝突安全性評価
- 鉄道車両の空気抵抗低減
- 宇宙機推進薬の着火過程の解明とモデル化
- 双安定積層板の振動を用いたモーフィング構造の研究
- 将来パーソナルモビリティ研究
CLOSE-UP 授業
「設計?CAD」 中島 公平 先生
将来、設計者となるために、与えられた条件の中で、妥当で最適な設計を独自の発想で完成させる能力を身に付けるためのプログラムです。このため本講義では、実際のエンジンを想定して、設計基本要素を学びます。エンジンでの必要出力の計算、シリンダ内圧力の計算、クランク角度と軸トルクなどの計算に取り組みます。最大トルク値と平均トルク、ピストンの加速度と一次慣性?二次慣性などを考察します。この授業を通じ、基本の条件から工学知識、自己発想力を生かして問題を解決し、目的を達成する能力を磨きます。