特設サイト第3回 夏の準備
今年の春は、日中気温が上がっても湿度が低く、爽やかな春でしたが、朝晩の冷え込みによる寒暖差が大きく、のど風邪や鼻風邪に悩まされた方も多かったのではと思います。
さて、そろそろ梅雨が始まろうかというころですが、梅雨に入る前に収穫しなければならないのは、そう、梅の実です。中国から薬用として渡来した梅は、万葉集にも花の美しさとその香りを詠まれ、後に現存する日本最古の医学書である「医心方」に梅干しの効用が記されるなど、古くから日本人の暮らしとともにあります。
「梅は三毒を断つ」とか、「梅はその日の難逃れ」などと語り継がれていますが、みなさんにとっての梅はどうですか?
毎年、わが家ではこの梅を使って、「梅酒」ならぬ「梅シロップ」を漬けます。
子供たちの大好物でもあり、また去年は研究室の学生たちもたくさん作って楽しみました。
今回はそのレシピを紹介します。
- 水洗いした梅のヘタを取り、きれいに水を拭き取ります。
- 広口瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ(例えば1 kgずつ)、最後にお酢(穀物酢100 ml)を加えます。
- これを密閉し、時折ゴロゴロと瓶をゆっくりと上下に返して混ぜつつ、1カ月ほど待つと完成です。
氷砂糖がすべて溶けて梅の実がシワシワになるので、でき具合はわかりやすいと思います。
できあがった「梅シロップ」は、氷を入れて炭酸水で割れば、さっぱりとした飲み物になります。
昔から「暑気払い」として作られる「梅酒」ですが、この「梅シロップ」なら家族全員で楽しめます。
ぜひ、お試しください。
大人の方には、「梅ブランデー」
梅1kgに氷砂糖500g、そして手頃な価格のブランデーを720mlなら2本加えて1年漬けます。
梅を取り去り、さらに2、3年寝かせれば......「極上の味」をロックで楽しめますよ。
(2014年6月3日)